2021-01-01から1年間の記事一覧
The Most Talked About Articles of 2021 (JAMA) ~米国の死因 第3位COVID-19/コーヒーと頻脈性不整脈の関連~ <目次> 1.米国の死因第3位:COVID-19(2020年) 2.コーヒーと頻脈性不整脈の関係!? 【P.S. 当ブログ人気記事 2021】 皆さま、2021年は…
読書ログ(書籍紹介)+α 『SDGs表現論――プロジェクト・プラグマティズム・ジブンゴト』山中 司(著) +【P.S.】医療とSDGs, 持続可能性やESGなどについて考える <目次> 書籍紹介『SDGs表現論』 【こんな人におすすめ】 【P.S.】医療とSDGs, 持続可能性や…
気管挿管とMallampati分類・Upper Lip Biteテスト ~挿管困難とMallampati分類・upper lip biteテストのエビデンスまで~ 1.術前回診と挿管困難 2.挿管困難の指標(マランパチ分類、Upper Lip Biteテスト)の深堀り そういえば、麻酔の術前回診の際にマ…
社会経済的状況(SES)とがん/健康 <目次> 1.社会経済的要因(SES)とガンの生存率 2.地理的剥奪指数(area deprivation index: ADI) 3.その他(社会とつながっている医療) 今回は、JAMAから送られてくる新着論文のメールにあった文献の”Neighbor…
医学書ログ<(書籍紹介) 『フローチャート整形外科診断』, 藤井達也(著) <目次> 【こんな人にお勧め】 この本の特徴・感想 「やっと見つけた!」、「今まであるようでなかった」というような、藤井先生の書かれた救急外来やプライマリ領域で役立つ整形…
リンパ浮腫の原因(鑑別疾患) <目次> 1. リンパ浮腫の身体所見 2. リンパ浮腫の原因(鑑別疾患) 3. 続発性リンパ浮腫の深堀り 今まで浮腫の鑑別といえば、局所性と全身性に分けて考えて、その中のひとつにリンパ浮腫があるという程度で、リンパ浮腫の原…
時短×自分らしいPowerPointの作り方② ~スライドマスターで攻略~ <目次> スライドマスター作成へようこそ Step1.パワーポイントを開く Step2.スライドマスターを表示させる Step3.スライドマスターを自分らしくする Step3-1.配色の変更 Step3-2.行間…
時短×自分らしいPowerPointの作り方① ~スライドマスターで攻略~ <目次> 1.自分らしさとは よく言われている「見やすいパワポ」 『一生使える 見やすい資料のデザイン入門』森重 湧太(著) 2.スライドマスター以外の時短術 スライドマスター作成につ…
血管炎② ~血管炎ごとの特徴・臨床症状のまとめ~ <目次> 1.大血管炎 1-1.高安病(大動脈炎症候群) 1-2.巨細胞性動脈炎(GCA) 2.中血管炎 2-1.結節性多発血管炎(PAN, PN) 3.小血管炎 3-1.ANCA関連血管炎 3-2.免疫複合体性小…
血管炎① ~鑑別疾患とPivot and Clusterを考えてみる~ <目次> 1.血管炎の分類(CHCC2012分類) 2.血管炎を疑った際の鑑別疾患 3.血管炎② 疾患ごとの特徴(次回) 去年からオンラインで始まった診断グランプリ(DGPJ 2021)がまもなく開催ですね。今…
自己免疫性脳炎と精神症状 <目次> 1.自己免疫性脳炎の概要 2.自己免疫性脳炎と精神症状 精神科からとても興味深いお話を聞く機会がありました。昔、精神症状によって精神科へ紹介になったものの、後日再度頭部MRIをはじめとする検査をしたところ、抗NM…
抗うつ薬はやめられるか?@プライマリケア領域(NEJM) <目次> 1.まずはAbstructから読んでみよう 2.Methodsに注目してみる 3.Resultsに注目してみる 4.Disccusion:Limitationを読んでみる P.S.【医学英語論文の読み方の書籍紹介】 【前回】医学英語…
痛風 ~痛風発作部位はどこ?~ <目次> 1.一般的な痛風発作部位のゲシュタルトづくり 2.高齢者の場合 3.具体的な数値を探す(定量化を試みる) 痛風(gout)の症例で、身体の体幹に近い部位に痛風発作が生じるというような症例がありました。Dual En…
医学書Log(<書籍紹介)+α 医学英語論文(臨床研究論文)を読んでみよう (START編) ~『Dr.イワケンのねころんで読める英語論文』をはじめ~ <目次> 1. はじめに 2.【こんな人におススメ】 3. 学べること <論文の読む順番> <論文の構成とコツ> 4…
帯状疱疹 ~何まで引き起こす!?合併症?~ Medicina 2021年11月号『外来で役立つAha!クエスチョン この症状で,次は何を聞く?』にて、帯状疱疹に続発する偽性ヘルニアや、帯状疱疹に伴う尿閉のお話までありました。 「何でも引き起こす帯状疱疹?」という…
グロービス流 勉強力 ~働きながら学ぶために~ 書籍紹介(読書ログ) 『27歳からのMBA グロービス流ビジネス勉強力』 グロービス経営大学院、田久保 善彦、村尾 佳子、荒木 博行(著) 久しぶりに読み直してみた書籍の紹介(読書ログ)です。田久保先生は島…
書籍紹介(読書ログ) 『愛着障害 子ども時代を引きずる人々』 岡田尊司(著) 愛着障害について皆さんご存じでしょうか? 恥ずかしいながらも、最近になってはじめて発達障害やパーソナリティ障害の問題についての切り口の一つに「愛着障害」があることを知…
貧血の病歴と身体所見 ~眼球結膜蒼白をはじめ~ <目次> 1.貧血の病歴 2.貧血の身体所見とエビデンス 3.眼瞼結膜(結膜縁)蒼白の見方 4.ヘモグロビン値による推移;感度、特異度、尤度比 今回は先日の札幌医大 臨床推論勉強会RiHにて症例提示後、…
書籍紹介(読書ログ1) 『休息の科学 息苦しい世界で健やかに生きるための10の講義』 クラウディア・ハモンド(著)、山本 真麻(翻訳) <目次> 1【こんな人におすすめ】 2.私の個人的な解釈・感想 P.S. ブログ記事のカテゴリー追加 今までの書籍紹介…
「発熱+CRP陰性」と慢性髄膜炎 ~鑑別疾患~ CRP陰性の発熱の原因と慢性髄膜炎の原因 <目次> 1.「発熱+CRP陰性」(CRP陰性の発熱) 2.慢性髄膜炎の原因(鑑別疾患) 先日のTBL JAPANでの臨床推論も学びの多い興味深い不明熱の症例でした。…
モルヌピラビル(Molnupiravir)~夢のコロナ治療薬!? Covid-19関連~ ~エビデンスを探して~ 新型コロナウイルス感染症(Covid-19)の治療薬として、モルヌピラビルという薬が「死亡リスクが半減、飲めるコロナ治療薬を米当局に申請」というようなニュー…
小児喘息②:ウイルスによる臨床的特徴の相違と疫学 1.小児喘息の診断の流れ(@前回の記事) 2.喘鳴の鑑別疾患(@前回の記事) 3.原因ウイルスによる増悪進展の相違(症状等の違い) 4.検出ウイルスの疫学と臨床的特徴 →前回の記事はこちら 小児喘…
小児喘息①:喘鳴と鑑別疾患(乳幼児喘息) 1.小児喘息の診断の流れ 2.喘鳴の鑑別疾患 (3,4は次回の記事を予定) 3.原因ウイルスによる増悪進展の相違(症状等の違い) 4.疫学:検出ウイルス(+臨床的特徴) 続編はこちら → 小児喘息②:ウイルス…
認知症の原因・特徴と鑑別 <目次> 1.認知症の定義 2.治療可能な認知症 ~Treatable DEMENTIA~ 3.認知症ごとの特徴と鑑別 「物覚えが悪くなった」といえば、いわゆる認知症(最も多いアルツハイマー型認知症)でしょうか?認知症にも様々な種類があ…
新型コロナワクチン 3回目接種(ブースター)のエビデンスを探して <目次> 1.3回目接種による罹患率と重症化率の比較 2.3回目接種による中和抗体価(GMT)@NEJM correspondence 3.その他のCOVID-19関連の情報サイトの紹介 今回も新型コロナウイル…
医学書ログ(書籍紹介) 『ハイパーソノグラファーK ①』 原作:山田 博胤、小谷 敦志漫画:小玉 高弘 本日紹介するのも良い意味で風変わりな学習教材です。マンガを通じて1時間足らずで心臓超音波検査を身近に感じる学習用の漫画です。1時間足らずで一読で…
小児がんと急性リンパ性白血病~ゴールドリボンをきっかけに~ <目次> 1.ゴールドリボンとは 2.小児がん:日本の疫学 ~急性リンパ性白血病まで~ 3.小児がんの症状や所見 ~急性リンパ性白血病まで~ 9月9日に、多くはないものの日本各地の様々な建…
がん患者・白血病患者の発熱の原因 ~疫学から事前確率を意識する~ <目次> 1.白血病の感染源・発熱原因 2.がん患者の発熱の原因 少し前のことになりますが、急性白血病の患者さんで発熱性好中球減少症(febrile neutropenia; FN)があり、血液培養は陰…
食塩代替物は心血管系イベントを減らすのか? @NEJM <目次> 1.食塩(塩化ナトリウム)摂取と日本の現状 2.食塩代替物の有効性(心血管イベント、死亡率) 世の中では、以前から減塩というものをよく目にすると思います。高血圧のある方では、「食塩の…
失神の臨床予測ルール(CPR) ~San Francisco Syncope Rule, Canadian Syncope Risk Scoreをはじめ、何を使用するのか? ~ <目次> 1.失神の臨床予測ルールの全体像 2.San Francisco Syncope Rule 3.Canadian Syncope Risk Score (CSRS) 4.~最後に~ …