病態生理
薬と便秘 ~抗ヒスタミン薬の機序・分類や鎮静性、便秘の頻度の深掘りまで~ <目次> 1. 便秘が副作用にある薬 2. 便秘の分類・機序 3. 抗ヒスタミン薬による腸の通過遅延 4. 抗ヒスタミン薬の分類 5. 抗ヒスタミン薬と鎮静性 6. 抗ヒスタミン薬によ…
低ホスファターゼ症③|病態生理 ~TNSALP遺伝子変異からPLP, PPi蓄積まで~ <目次> 5. 低ホスファターゼ症の病態生理 PS. 低ホスファターゼ症の関連記事 前回まで、低ホスファターゼ症(hypophosphatasia; HPP)の臨床症状、検査所見について扱ってきまし…
健診で「肝機能障害?」と言われたら② ~肝硬変とAST/ALT比の深掘りを中心に~ <目次> 1.肝逸脱酵素上昇=肝機能障害とは限らない(前回) 2.肝臓の働き・機能(前回) 3.肝機能検査を深堀り(前回) 4.肝細胞パターン(AST・ALT)の深掘り(前回) →…
灼熱痛・灼熱感の鑑別疾患 ~Sjogren症候群による小径線維ニューロパチーをはじめ~ <目次> 1.どこの灼熱痛? 2.口腔の灼熱痛(口腔灼熱症候群の原因) 3.口腔以外の灼熱痛 3-1. シェーグレン症候群の灼熱痛 3-2. 小径線維ニューロパチー(SFN)の原因 …
健診で「肝機能障害?」と言われたら ① ~肝逸脱酵素上昇≠肝機能障害から、肝機能検査について~ <目次> 1.肝逸脱酵素上昇=肝機能障害とは限らない 2.肝臓の働き 3.肝機能検査を深堀り 4.肝細胞パターン(AST・ALT)の深堀り 5.肝硬変(線維化)とAS…
116C22 医師国家試験 炎症性マーカーとサイトカイン ~CRP、IL-6をはじめ~ <目次> 1.問題文 116C22 2.解説 3.深掘り 3-1.IL-6阻害薬使用時には要注意 3-2.細菌感染症とウイルス感染症 4.国試に向けて 今回は、短めの医師国家試験(以下、国試)…
116A35 医師国家試験 ~免疫チェックポイント阻害薬と免疫関連有害事象(irAE)~ ニボルマブ(PD-1阻害薬)のirAEや機序についての深堀りまで <目次> 1.問題文 116A35 2.解説・回答 3.少し深掘りしてみる 3-1. irAEの概要と解説 4.さらに深掘りす…
カフェイン代謝とCYP1A2(シトクロムP450) ~カフェイン中毒からCYP1A2阻害薬・誘導薬まで~ <目次> 1.カフェイン代謝 2.キサンチン誘導体 3.CYP1A2(シトクロムP450 1A2) 4.CYP1A2阻害薬・誘導薬 4-1. CYP1A2阻害薬 4-2. CYP1A2誘導薬(誘導体) CY…
心不全② クリニカルシナリオと病態・治療(急性心不全) <目次> 1.急性心不全に陥るとき 2.クリニカルシナリオと病態・治療 前回は心不全(主に慢性心不全の病態や治療薬)についてやってきました。今回は急性心不全について深掘りしていきたいと思い…
心不全① 病態と治療薬(慢性心不全) <目次> 1.心不全の病態 2.心不全と治療薬 心不全には様々な分類がありますが、何となく「心臓のポンプ機能が十分に働かない」という程度で考えていると、治療になぜその薬を用いるのか、なぜ用いないのかというあ…