"Med-Hobbyist" 医学の趣味人 アウトプット日記

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本: SDGs表現論 +【医療とSDGs・持続可能性やESGについて考える】

読書ログ(書籍紹介)+α

SDGs表現論――プロジェクト・プラグマティズム・ジブンゴト山中 司(著)

【P.S.】医療SDGs・持続可能性ESGなどについて考える

 

<目次>

 

 

書籍紹介『SDGs表現論』

 SDGs持続可能な開発目標, Sustainable Development Goalsについてご存じの方は多くいらっしゃいます。一方で、実感がわかない・自分ごとであるように感じない人もいらっしゃると思います。今回の読書ログは、SDGs身近に自分ごとにしていくためのヒントが書かれた書籍になります。SDGsはあくまで目標なので、それを上手に日常生活の中で働きなどに活かしていくESGというべきかもしれません。

 

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https://www.amazon.co.jp/dp/4759317511/ref=cm_sw_em_r_mt_dp_879QRXFRVHPM5P64MXC7

 

【こんな人におすすめ】

SDGs自分事ジブンゴトにしたい人

(自分のやりたいことSDGsを取り入れたい人)

SDGs身近にしたい人

教育に携わっている人・地域で活動したい学生

・偽SDGsを見抜くヒントが欲しい人

 

 SDGsに関して興味を持つことはありましたが、具体的にどのような取り組みをすることでSDGsにつながるのかを尋ねるとデータを吟味していない表面的な環境問題と同義のような感じで「ブランディングに使われている」だけのように言葉を濁らされたり、「上滑り」しているということがありました。もちろん表面的な話でも、CO2排出権で儲ける商業契機的な話ではなく、さらには決してミクロな・近視眼的な持続可能性環境問題のことだけではないのです。

 恥ずかしながら、私自身はSDGsは大切とは頭では理解しながらもそこまで目の前に迫ったような強い当事者意識が生じるような問題ではありませんでした。授業で「○○は大切」と聞いただけのような状況に近いと感じていました

 さすが、課外活動(プロジェクト)をされている大学の先生が書かれた書籍というべきでしょうか。やや大学生向けな面はありますが、具体的にやりたいことを見つける課外活動・教育をしながら、SDGsジブンゴトにしていく手掛かりやヒントがかかれている書籍です。SDGsの目標を達成に寄り添おうとする企業がESG(それぞれEnvironment, Social, Governanceの略)を重視してきている流れのより個人版に近いものというべきか、身近なものという感じがします。ESGをあまり巷で聞かないのは不思議ですが、慈善事業やボランティアの範囲を超えて個人にも応用できる部分があると思います。

 例えば、大好きな地元の街を活性化することを考えている学生の活動(プロジェクト)をひとつの例に挙げています。この地元の大好きなスーパーがこの町でずっと続いて欲しいと思っている学生がいて、売っている食材等を見てみたら野菜やお肉のほとんどが輸入品でした。ここで地産地消の概念を取り入れていくことで、より普段から・有事の際にもSustainable(住み続けられる街)になる、さらには地域の働き口・働き方としてのお話などがありました。

 他にも教育の中でSDGsを取り入れてきたからゆえの、夢(やりたいこと、本気で取り組みたいこと)にSDGsを取り入れていくという視点が意外と言語化できない盲点でした。そもそも、SDGsのみではやりたいことになりにくく、何か夢を見つけつつSDGsをその夢にのせていくという視点も素敵であると思います。持続可能と脱成長はまた別であると考えています。持続可能なもとで夢を追いかけてほしいものです。

 

 書籍内では、SDGs教科書的なことについては詳しく書かれていません。そのため、SDGsについての基本的なことは外務省のHPでも確認すればよいと思います。HP上には動画や見やすいパンフレットPDFもあります。

【外務省のSDGsのHP】https://www.mofa.go.jp/mofaj/gaiko/oda/sdgs/about/index.html

【外務省のパンフレットPDF】https://www.mofa.go.jp/mofaj/gaiko/oda/sdgs/pdf/SDGs_pamphlet.pdf

 

 この書籍は「SDGsとは何?」という基本的な部分の先である自分事ジブンゴト)にしていく部分に重きを置いている書籍であると思います。

 手に取ってみて、自分の夢(やりたいこと、本気で取り組みたいこと)を見つけてSDGsを取り入れられるところから取り入れてみるのはいかがでしょうか?

 

 

 

P.S.】医療SDGs・持続可能性ESGなどについて考える

 徒然に思いを述べていたところ、長くなったため小見出しも後で追加しました。その関係で小見出しと内容が多少一致していない部分もあります。序文から順にお読みいただけると思いついた順番での記録となります。

>序文

 っかくなので、これをきっかけに持続可能性やSDGsの視点から2021年の振り返りを兼ねて医療とSDGsについて考え、徒然に思いを述べていきたいと思います。「3.すべての人に健康と福祉を」といっても漠然としていると思います。もちろん、医療がかかわるSDGsはそこだけではないと思いますが、今感じているのは医療が全般的にSustainable持続可能であるかという点です。成長をやめれば、持続可能であると考えてはいません。ESGのような視点で考えていく必要があると思います。

 日本の医療は比較的へき地に行ってもそれなりに維持されていると感じます。現状の街や集落を維持することを前提にこのままの形態で維持していけばいいのでしょうか?公立の地域の病院では、病院そのものが赤字であるところもあり、そこでは税金が投入されています。医療や教育そのものが赤字であることが問題というわけではありませんが、このまま赤字を垂れ流していくことによるメリット・デメリットを考えられればと思います。現状の延長のまま街と医療を維持していくことによる他の分野の歪み緩やかな下り坂のようなものが考えられます。街づくり(街の看取りを含む)の計画や、医療のあり方を話し合っていく必要性を感じます。過去に地域医療で行った町立病院も税金が投入されることで赤字を免れるという構造でした。税金の補填そのものが悪いわけではありませんが、医療者も意識し、地域の方々も意識し、話し合っていくことで、例えば現状にこだわらないような医療ができると思います。

 

>高額な医療と持続可能な医療

 た、高額な医療(分子標的薬、生物学的製剤など)に関しても、その人だけでなく国民全体で持続可能な治療をしていく視点が必要であると感じます。DOACに比べてワーファリンが安価であるが、一方でデメリットも存在します。そこを医師側が鋭い知識のもとでワーファリンを不利益なく使う人を増やすというような視点です。がんの標準治療に関しても、年齢による治療の差はある部分もありますが、あくまでBioの部分の視点が大きいと感じます。さらに、受ける多くの人が高齢者である点からも、考えるべき視点が多数あると思います。

 例えば、がん治療での大きな目標は「がん患者さんの幸せ」であったとして、手段は治療、疼痛緩和、…等と多岐に渡ります。仮に、目標のために新規抗がん剤の開発に100人が携わっていたとして、40人新規抗がん剤開発、30人疼痛緩和、…等の方が目標としたアウトカムがよくなるのであれば良いと感じます。そこを100人という枠がニーズによって新陳代謝的に他の分野に行く(その人でなくても新たな人でも)というような視点も必要だと思います。このがん治療という枠でさえ、医療という大きな枠、さらには医療と福祉という大きな枠というようにどんどん大きな枠の中のひとつです。

 

外国人労働者と日本の賃金

 にも外国人労働者に関しても、日本人の働きたがらない分野での労働力として迎え入れた経緯もありますが、そもそもそのような分野では労働者のお給料を上げられない・労働環境を改善できないというのが現状のところが多く感じます。日本人を雇うと、さらには給料をあげるとつぶれてしまうような一部の分野では、淘汰や値段の上昇があってもいいと思っています。他にも、可能なところはスマート農業のような形で変化をしていくことも考えなければいけません。人でなければならない部分に人を使い、大手ハンバーガーチェーンの海外のお店でモニターで注文するというようなことをした記憶や、ビジネスホテルの自動チェックアウト機のようなものを導入してもよいと思います。

 

 例えば、カキの貝殻から実を向く労働者の給料を上げないと労働者がこなくて、その水産加工品の値段が上がります。多少は困るかもしれませんが、そこまで困らないと思います。カキ以外を食べる、カキを高くても食べるというように分かれていき、需要と供給が本当につりあったところでちょうどよくなるはずです。

 日本人の最低賃金は2015年に韓国に抜かれ、さらには1人当たりGDPも2018年に韓国に抜かれています。国際的には日本人の給与は安くなっている中で、負の30年を象徴するかのような状況です。このような状況を知らない人は、そもそもその価値観を日本人の中でも共有できないと思います。価値観のベースとなる知識を知らないのも問題であるとは感じます。

 

>給料や産業・既得権益

 料や産業の話に戻します。COVID-19のような急激な変化の場合の介入とは別に、長期的な視点が必要と思います。もちろん、導入にあたってサラリーマン社長(→任期内の短期的なことを考えがち)、高額な人材引き抜きに対する国民の否定的な意見など、日本的な風潮や障壁があるのも事実です。

 「海外の労働者の何がいけないの?」と思うかもしれません。多くの先進国では正式な移民としてくるのは大卒以上で受け入れる国にも知識などをもつエリートとして利益があるからという側面が多いです。日本は外国人技能実習というような形で知識ではなく労働力として受け入れており、大きく異なります。しかも、その外国人に対する労働環境の悪さはご存じの方も多いと思います。建前は「技能を出身国に持ち帰る」等でしょうが、お給料を上げることができない分野のためにというものを感じます。多様性等のいい面もありますが、安くても働いてくれる外国人労働者を使うことで日本人の失業率や給料が上がらない問題を抱えています。外国人による多様性ですら、他の達成の仕方があると思います。大きな分野では国防や食料供給の安定性などの大きな視点はあると思いますが、小さな既存のひとつひとつまで維持していこうとすることの弊害新陳代謝が起こらない)という部分も考える必要があると感じます。

 とりわけ一度、規制・助成・資格等により結果として既得権益なものができた場合は、第三者(見せかけの外部評価ではなく)による合理性の評価や、それに伴う取捨選択(すべてを維持するわけではなく、伝統的なものを残す等)しつつ、その規制・助成を段階的に減らしていく間に変化を促すというようなことが必要でしょう。沈みつつある船の椅子取りゲーム状態になっており、気がついた時には手遅れであったというようなことにならないかが心配です。実績に縛られず新しいことにチャレンジでき、管理と評価のみに傾倒しない環境が必要であると思います。

 

>医療と既得権益的なもの

 療から途中で話題が離れてしまいました。申し訳ございません。しかし、似たような構造が医療にもないでしょうか

 家資格に関しても質の担保の側面もある一方で参入障壁となる側面もあります。資格による質の一定上の担保医もあると思いますが、更新もありません。医師といっても臨床医に限られたわけでもなく、ある団体に更新のための既得権益書類作成等の「作業」が主になってしまうと本末転倒ですので更新制も難しく感じます。臨床では、皆保険制度と保険診療が軸であるので競争原理は働きにくく感じます。医療を福祉として守る部分を残しつつも、一方で競争原理も入れていく必要も感じます。良いアイデアを実行して成功した人にインセンティブがあってしかるべきです。医療にアクセスしやすくてよい反面、薄利多売のビジネスモデルと同じように一部を圧迫したり、疲弊している部分もあると感じずにはいられません。延命することより、変えて良くしていくことにお金を払ったほうがSustainableであると思います。変えていく際に、例えば外資系企業でも日本の医療のこの政策にかかわる企業は日本支社を置きそこで税金を納めるというようなことや、システムそのものは世界共通でも日本の患者情報のデータサーバーは必ず日本に置くというような制約で国に利益も還元されるような形で、さらには行き過ぎた過去の実績主義はやめたり、行き過ぎた書類や入札条件を厳しくしすぎて一部の大企業や外資系のみしか入札できないようなことのないようにして、開放すると良いと思います。

 PFI(Private Finance Initiative:プライベート・ファイナンス・イニシアティブ)ではなく、SIB(ソーシャル・インパクト・ボンド:Social Impact Bond)を用いるというようなことも推進されており、そこで実際に成果をあげながら評価しながら進めていくというのも一つの方法だと思います。さらに、そこで効果指標を作り、今までは成果を評価しずらかった部分にしっかりとインセンティブがついてくることを期待しています。

 

>Sustainableと労働環境

 にも、Sustainableという意味では、労働環境にも重要性に感じます。これは結果的にこのようになったと考えることもできますが、日本の医療(保険診療)は日本全国どこでも基本的に同じ金額です。働き手が来たがらない水産加工品の例のように仕事そのものの内容によりお金だけでは解決しずらい面があります。もちろん、病床利用率などの入る方のお金の面、人件費・コストなどの出ていく方のお金の話の面からのアプローチも必要ですが、皆保険制度や医療報酬・医療の在り方から議論しないと根本的に解決できないかもしれない地域や未来があると思います。コンビニ受診では医療はもたないと思います。

 2024年問題とかいわれていますが、ただ形式的に残業時間を減らしたようにみせかけるのではなく、そうなっている理由にも目を向けていく必要があると思います。それに向けて成功事例をヒントにすることも必要でしょう。

 さらには、書類を勤務時間外にやったり、多くの人が必要以上に全員が終わるのを待っている業務(例:通常勤務時間以降に開始が前提の通常業務終了後のカンファレンス)や、残業ではないものの上司が帰らないために研鑽として帰りにくい環境(〇〇の見学というのか取り巻きというのか)はじめ、見直すべき視点も必要でしょう。例えば、カンファレンスを16時からにする、朝始業時刻にするというようにトップがマネジメントしていくことも必要でしょう。そのようなマネジメントも考えられる人を上司とするというような構造や評価も必要であると思います。

 都心やへき地などや人員の数をはじめ、環境でも大いに異なると思います。人員が確保することが難しい環境だけでなく、働き方を変えていくために「スマート医療」のようなAIとの連携が必要であると思います。予備問診のようなものはタブレット端末で事前に患者さんが入力し、それを元にAIが解析し、それを元に効率的に診療を行うことや、書類の類も音声入力や過去のカルテからの自動生成機能など、作業を減らして本質的な部分に集中して短い時間で本質的な部分を確保するということでしょうか。

 

>医療と環境問題・街/様々な視点から

 にも、医療と地球の環境問題も、街と医療のあり方もしかりだと思います。従来の医療の枠の中だけでなく、様々な面でSustainableな視点を持ちつつ良くなっていって欲しいものです。

 最近でこそ、労働環境問題等の現状に少しずつ視点が向けられたり将来性から情報学部系に行く優秀者が増えて、医学部受験熱も下がり始めているということを耳にするようになりました。大きな枠で見れば優秀な人材はもっと国を動かしたり、産業を発明するような分野にも行って、日本をよくする方向に行ってほしいと思います。

【参考】医学部が「過去25年で今が最も狙い目」な理由、21年度の入試動向を解説 | アフターコロナの医学部・最新序列 | ダイヤモンド・オンライン

 

SDGsをジブンゴトにする(個人論)

 づけではありますが、今回紹介した書籍の内容にもあわせて身近なこと・自分自身のやりたいことからSDGsジブンゴトにしていくとすれば、エビデンスをしっかりと使ってEBMを実践することができるようになることもSDGsにつながると考えています。新薬(高価な薬)の薬剤説明会にて、新しい薬は既存の薬よりもずっと高額で得られる利益に見合ったものか、ただ話を鵜呑みにして良いというのではなく、どういう部分が良いのかということもチェックできるようになると思います。また、高価な新しい薬の方が効果が良いとは言われているものの既存の薬との比較である条件下では既存の薬が非劣性であったというようなエビデンスもあると思います。他にも診断に役立つエビデンスやChoosing Wiselyキャンペーンに沿うエビデンスはじめ、様々なエビデンスがあります。施設の慣習エビデンスに基づいたものか分かりませんが、一次文献を吟味してまとめた二次文献もとてもいいと思います。エビデンスの海の中からエビデンスを見つけて少しでもSDGsに目を向けて自分が何を思うのか、そこから何をしようと思うのかが大事だと思います。もちろん、エビデンスと医療という枠組みだけでは小さな枠にとらわれていて足らないと感じますが、自分自身のところからSDGsをジブンゴトにするという意味で大切だと思います。ジブンゴトであれば、周りから見ると「頑張っている」ような状況で進めていけることも考えられます。

 このエビデンスをはじめとすることを教えていくこと、教育も次の世代につながっていくと思います。

 

>エコについて(医療以外)

 コについての例を医療以外でデータをみて考えていく例を挙げてみたいと思います。エコカーについて考えると、電気自動車が環境に良さそうなんてマスメディアなどで何となくイメージづくられています。「Well to Wheel」という大きな視点で見た環境負荷と、「Tank to Wheel」という車の燃費に当たる視点の環境負荷があります。電気自動車は「Tank to Wheel」は良く見えて、1kmあたりの燃料代(電気代)は安いかもしれません。一方で、リチウムイオン電池環境負荷レアメタルの問題などがあります。また、電気を発電する際に日本では火力発電を多く使っていたり、寒冷地での問題もあるでしょう。さらに、車の寿命がリチウムイオン電池になりやすいという車のスマホ化もあります。年間走行距離が多い人でないとむしろWell to Wheelの指標では悪くなってしまいます。安いのは、ガソリンのように税金がかかっていないという面も大きく占めています。本当に環境にいいものを進めていくにはそういう政策も必要でしょう。日本でガソリン車廃止の廃止を決めたメンバーにテスラの日本社外取締役がいたというあたりは議論の公平性から問題あると思いますが、今回は話題の関係上おいておきます。

 そもそも、大きな枠では車に乗る距離を減らす(リモートワークやオンライン会議、バーチャル旅行体験など)工夫・あり方を考えてもよいわけです。他にも走行距離という意味や資源の効率化という観点からはカーシェアで走行距離を増やしつつ電気自動車でも良いわけです。もちろん、知った上で代償を払いながら選択する自由多様性も大切です。

 

 このように考えていくとデータから見る視点(医療ではエビデンス)は大切だと思います。最後はn=1の視点で考えていく必要性はありますが、論理的に考えるためにもエビデンス(論理的な部分)も必要だと思います。また、n=1の話は人の心に刺さる部分もありますが、注意しながら俯瞰的な視点と上手にバランスをとっていく必要も感じます。

 さらにこの例でいえば、機会損失社会的負担という視点がありません。現在、電気自動車は長距離では充電が必要です。高速道路のサービスエリアに充電スタンドが数台ある程度で、充電待ちをしている光景を目にしました。ガソリンより明らかに充電による損失は現在大きい状況で、日本で本当に電気自動車を推進すると決めたからには充電スタンドをガソリンスタンドのように増やす必要があり、本当に普及させたいのであれば民間だけでなく政策として増やす必要もあるでしょう。

 

>医療のSustainableの他の例

 の例として、抗菌薬の適切な使用もSustainableとかかわっています。過剰な抗菌薬使用による環境中への放出による問題はもちろんのこと、広域抗菌薬の過剰使用はさらに耐性菌を生み出し持続可能にしにくくしています。

 

 場でもコミュニケーションのあり方やチームマネジメントから労働環境を考えてみるというのも、立場によってはジブンゴトとして、働くチームのSustainableにつながるかもしれません。「子供のころのやりたかったこと」を思い出せば夜更かしもありました。労働時間だけでなく職場のマネジメントで上手に行く面もあると思います。うまくいっている場所からもたくさん学びたい昇華させていきたいと感じています。

 

 地域医療の在り方から考えてみるというのもあります。ディベート「地域医療のための地域枠は必要か」というお題があったとします。もちろん、自身の考えを抜きに賛成も反対も考えるわけです。そうすると、賛成による現状の延長での維持以外にも、反対意見も考えなければなりません。地域枠で受験、すなわち若いうちに決める(知らないうちに知らないことすら分からずに囲い込まれる)ことや入りやすくするための受験テクニックにすることも可能という問題はさておき、そういう中で地域枠に入るので離脱が多く意味がないとか、診療科の偏りまで制限されないものは効果ないとか、現状を維持しようとするからむしろ地域医療が成り立たなくなるので現状を大々的に崩壊させてスモールシティのような考えで医療の在り方を将来に向けて大改革をするとか、様々な反対の立論をとりあえず作りはじめてどれが良いか比べたりすることにあります。そのように広げて考えるとSDGs的な考えはどれでしょうか。

 さらには、現在の地域医療への展開にむけたホットな在宅医療のような領域もあります。これらはじめ、プライマリケア領域も国の政策によって保険点数がつくような構造が10年程度は続くと思います。一方で、いつかそれが達成できた際には、医師という資源の使い方「医師であるがゆえの仕事」についてしっかり吟味していかないと、持続可能性は不透明だと感じます。NP(ナース・プラクティショナー)への権限の譲渡等も進めつつ医師として力を発揮していくには、イギリスなどを参考にしつつ、何でも医師がする体制から先へ進めつつ、医師だからゆえの部分を考えていく必要があると思います。

 そもそもの皆保険制度や診療報酬の決め方、フリーアクセスに近い医療、高齢者医療、地域医療の在り方はどうでしょうか。今後、大きな枠で持続可能としていくためには、小さな分野での既存のものごとを残すためにしがみついたりするよりも、新陳代謝(淘汰→創成)を促しつつ、大きな枠持続可能としていくことが大切であると感じています。

 

>街づくりとSustainable

 みやすさのカギとして興味をもった街づくりという視点からは、過疎化している地域においてどこまでインフラを維持していくのか、コンパクトシティにするのかというのもあります。もちろん、公平さとしてある程度の差は再分配により維持していくべきであると思いますし、その村興しなどもよいと思います。一方でSustainableな着地点はどこかを考えました。

 数名の高齢者しか住んでいないような過疎地域のインフラを維持していくとなれば、全体として少子化(人口減)がほぼ確定している中では難しいと感じます。インフラはある程度、住んでいる環境の公共インフラという観点から再分配に使われてよいと思う反面、あまりにも再分配や公共インフラという名のもと、その数名の住む場所のためだけの道路や水道などのインフラを税金で維持していくというのは、税金を払っている多くの人には贅沢(わがまま)に見えてしまうかもしれません。もちろん、そういう場所に住むこともできますが、都市計画に合わせて公営住宅をつくり引っ越してもらう・移住用の地区に補助をつけて移住するというのも長期的な視点ではSustainableであると感じます。目の前の見えやすい思いやりや優しさだけではない先も見据えた視点を持った考えが必要だと感じます。これは政治・政策を行う側だけでなくマスメディア・国民が感情的に流される短期的に流される傾向も改めつつ、長期的に進めていく土台も必要でしょう。

 過疎地域での先ほどの視点から医療に目を向ければ、在宅医療においても医療を社会資源としてみた際の効率が良くなる傾向もあると思います。もちろん、インフラ維持による金銭・環境などの負荷も低くなっていると思います。

 もしもそれなりの代替案を示したうえで、その場所に住み続けるのであれば道路や水道などインフラは自費で捻出してもらうというようなことも必要だと思います。著しく過疎化の進んだ場所にこだわりがあって税金に支えられて(変わりたくなくて)住み続けたいというのは、税金でタワーマンションに住み続けたいというのと同じようなものを感じます。今の政策などで高齢者優遇という言葉を聞くのは、多くの年配の人が政治をしていることによる世代間の考え方・価値観の違いや未来への当事者感の側面も理由としてあるとは感じますが、このような公共サービスを受けている世代間の格差的な側面もあるかもしれません。

 本の国家予算のうち、社会保障給付費(年金、医療、福祉その他)の内訳では「医療」の割合は30%少しと横ばいですが、金額は右肩上がりに増えています。医療費は予算ベースで2021年で約40兆円です。「医療」割合は一見バランスを保っているようにみえますが、介護費用を含む「福祉その他」の割合・金額も右肩上がり(約31兆円、約24%)です。結局、高齢者医療に右肩がりにお金が増えています。高齢者が増えているので金額の絶対値上がるのは仕方がないという意見は理解できる反面、子供の貧困などの問題もあるのに将来性や人口比を考えれば若い世代とのバランスを欠いているといわれるリスクがあるでしょう。

社会保障給付費の推移-厚生労働省https://www.mhlw.go.jp/content/000826257.pdf

社会保障給付費の範囲】https://www.ipss.go.jp/ss-cost/j/kyuhuhi-h16/1/No1.html

 

>最後に行動するのは各個人

 想や現実、データ・エビデンスのお話をしても、受け入れる/動くのは最終的には各個人ということで、あの人の意見なら聞いてみてもよいかも、実行してみてもよいかもと思えるようなアプローチも必要になってきます。何かを成し遂げて遠くまで行くには、仲間とともにアップデートしながら絶対的なものはないけれども、進めていく必要性を感じます。

 

>2022年が良い年になりますように!

 年も気がつけば年の瀬となりました。去年に続き、今年も激動の年となりました。さらなるゴールの見直しはじめ、1年前には想像つかなかったところにいます(毎年言っている気がします)。Want toを見つけ、現状(理想の現状の先を含む)にゴールを設定して、この先、そして来年も「進んで」いきたいと思います。

 今年からスタートした当ブログをはじめ2021年も大変お世話になりました。お読みくださった皆様も良い年をお迎えください。

 

 本日もお読みくださりありがとうございました。

 


【関連記事】

 自己研鑽(サービス残業病院の収益について調べたことがありました。医療とSustainability、Sustainableな医療現場での働き方という視点と自己研鑽、医療業界(急性期病院)のSustainabilityについて数字を見て働く側から考えるきっかけになればと思います。

mk-med.hatenablog.com

 

P.S.

 読書ログ(感想など)から発展して、想い関連事項の紹介などを普段の読書ログ以上に綴らさせていただいた他の記事もございます。内容の主旨は異なりますが、よろしければお読みください。

mk-med.hatenablog.com