"Med-Hobbyist" 趣味人のアウトプット日記

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時短×自分らしいPowerPoint①【スライドマスター作成前に】

時短×自分らしいPowerPointの作り方①

スライドマスター攻略

 

<目次>

スライドマスター作成についてさっと知りたい方は下記リンクよりお進みください。

時短×自分らしいPowerPoint②【スライドマスター作成】

 

 臨床推論の症例提示の際など、勉強会で用意しているパワーポイントに関して「どこにもそんなテンプレートはないけど、いつもどのようにして作っているのか?」というようなことを聞かれました。私自身は書籍を参考にして、そのスライドのデザインを使ってきただけで大したことはないと思うのですが、先日のその返答(スライドマスター作成)に関するブログへの記事起こしです。

スライドマスター作成(いわゆるパワポのオリジナルテンプレートの作成)方法のみであれば、Googleで検索すれば(ググれば)見つかると思いますので、せっかくブログにするということで「自分らしさ」についても書くことにしました。中には、綺麗なパワポを作れば作るほど発表をお願いされて、発表内容も自身の意志とは異なり、さらにはサービス残業のような状況に陥ってしまう人もいるでしょう。そういう場合にはパワポを綺麗にするインセンティブがないと考えられれば、あえて綺麗にしないことも選択肢になりそうです。

 

 パワーポイント(スライド)のデザインをこだわるにしても、毎回パワーポイントのデザインから作っていたら時間がもったいないと思います。ましてや、情報発信効率を考えた際には、オンデマンドでもなく、Zoomで1回しか使わないパワーポイントのデザインの細部にまでこだわること自体も時間的にもったいないと思うこともあります。ビジネスとして何度も講演するなどの他に考慮すべき場合はさておき、そもそも他の媒体・方法での情報発信等が良いのかも含めて検討することもひとつです。

 

 そこで、自分らしさは出したいけど、いつもそこまで時間をかけたくないというのを両立させるのが、スライドマスターです。

 スライドマスターを作成しておけば、あとはいつものようにパワーポイントを作るだけで「自分らしい」パワーポイントとなります。

 

 「自分らしさ」には、もちろん綺麗さとか、かっこよさとか、かわいらしさとか、見やすさとかいうようなことを盛り込むことができます。あなたの「自分らしさ」や求めているものを毎回、統一感を盛り込めるスライドマスターに興味があれば、ぜひ作ってみましょう!

 

1.自分らしさとは

 そもそもパワーポイント作成の目的はなんでしょうか?情報発信の一部でしょうか?学習の一環としてのアウトプットの一部でしょうか?

 いろいろな目的があると思います。しかし、忘れてほしくないと感じるのは

内容×見やすさ」の両輪

という部分です。正直なところ、見やすさに関してはある程度以上は主観的なこと感じておりで私自身はそこまで気になりません。膠原病セミナーとか、感染症セミナーとか、救急問答とか、エビデンスに基づいたEBM等のセミナーやレクチャーでは、スライドのコツに関して世間で言われていることを考慮して工夫されたスライドは少ない気がします。もちろん、スライドだけを見たらぼちぼちといったところでしょうか。スライドが綺麗であれば、綺麗であるに越したことはないですが、それでもお話の内容そのものや展開が魅力的であることが大切であると感じます。とても興味深い内容の講演会やセミナーというだけで満足(内容優先)で、スライドは「あっ、〇〇先生っぽいなー」という程度で、先生の語りとともにニッチな内容も楽しく学べます

 もちろん、一般的な教育現場等では、見やすく・楽しくしないと興味を持ってもらいにくいというような現状もあるかと思います。その際にはパワーポイントの綺麗さだけでなく、内容、話し方や人柄等から「この人の話を聞いてみよう」と思ってもらえることも大切かと思います。それでも、ある程度まではパワポを綺麗にしたい。できれば、そこでオリジナリティ(自分らしさ)を出したい。せっかくのプレゼンの機会なので、そのように考える人もいて当然だと思います。

 

 しかし、 「自分らしさ」について考えれば考えるほど、分からなくなると思います。そこで、パワーポイント作成の目的も考えてもらえればと思います。この界隈は幸か不幸か、スライドマスターを作るだけでもう個性になることが多そうに感じます。目的や個々の目的のバランスは人によって異なると思いますので、あなた自身の目的に合わせてスライドマスター作成すれば「自分らしい」パワーポイントが作れると思います。

 

よく言われている「見やすいパワポ

 よく言われている「見やすいパワポ」については次のような項目があると思います。

  • 文字は24pt以上
  • 文字のフォントはメイリオ
  • 目線の流れを綺麗に
  • 箇条書き

 

 これに関しては、異論もある部分があっていいと思います。パワーポイントを流れるように用いるのか、持ち帰り資料としても用いるのか、印象的な話ではなくエビデンスをしっかり伝えようと思うのかでも異なります。お持ち帰り資料やエビデンスの紹介としての際には、箇条書きで大きな文字1フレーズだけドンっと印象だけを残すかのように載せただけではいまひとつだと思います。やはり、内容や用途で異なると考えています。

 

 それ以外にも、文字を短く体言止めを意識する等だけでなく、

  • 文字の配置
  • 余白、行間の設定
  • 太文字や下線の使い方
  • 文字の大きさのメリハリ(ジャンプ率
  • 関係性ごとに縦配置と横配置の使い分け・整列
  • フォントの使い分け
  • 色ごとの役割の設定(3色程度)
  • 色の組み合わせ・割合・配置
  • イラストや写真を使う
  • 箇条書きの羅列を避ける
  • シンプルにする
  • 1スライド1メッセージ

など、見やすくするためにこだわる(もしくはスライドマスターにする)こともできる部分もあります。もちろん、作成時間や情報発信効率等との葛藤もあり、すべてを実践できるわけではないですが、スライド作成の費用対効果ならぬ時間対効果を考えながら導入するのがおススメです。いつも使うもともとのスライドのテーマでは満足できずに変更していた部分(フォント、文字の配置、行間など)が、スライドマスターによってフォントを変更する手間や文字の配列・行間を変更するなどの毎回の手間が省けます

 他にも血液検査結果等は、罫線を一部消した表(Excel)を利用してスライドへ貼り付けたりしていました。

 

 イラストや写真に関しては主に(一部に)iStockを利用しています。これはインパクトを与えたり、訴えかけたりというような印象を残すため、雰囲気を和ませるため等に使うことができます。iStock以外にも素材を提供しているところを検索して見つけることができます。

 余談ですが、私自身は趣味の一つが写真を撮ることなので実際に自分自身で撮影した写真も使っています。

 

 デザインの部分に関しては、気に入った書籍等をみつけて、それを参考にしてみるとよいと思います。私自身は書店で平積みの本から選んで決めたという程度です。『一生使える見やすい資料のデザイン入門』という書籍です。

 

『一生使える 見やすい資料のデザイン入門』森重 湧太(著)

https://images-na.ssl-images-amazon.com/images/I/51zitFko96L._SX394_BO1,204,203,200_.jpg

https://www.amazon.co.jp/dp/484433963X/ref=cm_sw_em_r_mt_dp_TE4NPGA8RTXCP5J96NQM

 

見やすい資料の10箇条

  1. 「1スライド=1メッセージ」になっている
  2. フォントの特性を利用している
  3. 色を使うルールを決めている
  4. 色の特性を利用している
  5. 脱・箇条書き
  6. 装飾がシンプルで無駄な要素がない
  7. 情報が凝縮されている
  8. 情報のグループ化を行っている
  9. テキストや図が整理されている
  10. 情報と情報の間には余白をとっている

(出典)一生使える見やすい資料のデザイン入門

 

 上記の10箇条に基づいて書かれています。以前に買って参考にしてきた書籍なので2016年に発売の書籍です。もっと新しいものもあります。どの書籍のデザインが自分に合うかを見てみたい人は書店に足を運んでみる等すると良いでしょう。気になる方は手に取ってみてもいいかもしれません。

 上記の書籍にもスライドマスターの作成方法はもちろん記載されています。スライドマスター以外にも時間短縮の方法もありますので紹介させていただきます。

 

 

2.スライドマスター以外の時短術

 スライドマスターを作れば、もちろん毎回デザインやフォントを整えるというような時間を節約できます。それに加えて、他にもスライド作成時間を減らす方法があります。

  • スライドにはキーワードひとつだけ

 スライド1枚には、キーワード・キーフレーズ(基本1つのみ)、もしくは、鍵となる表のみにするといった感じです。これは、お持ち帰りを前提としたスライド資料では難しいですが、講演・講義とセットであれば、スライドには細かいことは書かずに、すべて口頭で話します。そうすると、スライド作成の時間を減らすことができます。

 実際に、救急のセミナーをしている先生で、上記の方法を使っていると感じた先生もいました。1スライド1メッセージで分かりやすく、引き算の視点としてもスライドも綺麗に見えます。もちろん、講義なしのお持ち帰り資料や、背景のエビデンスを詳しく知りたい人には向きませんが、スライドはそのままで話す内容は受講者の反応やレベルに合わせて変えやすく、流用性が高さそうだなとか、個人的に参考になりました。

 

 次回は具体的なスライドマスターの作成方法について紹介していきます。

 本日もお読みくださりありがとうございました。

 

【続き】スライドマスター作成

mk-med.hatenablog.com

 

 

 

【P.S.】紹介

◆スライドマスターを勉強会で作る

 過去に、学生時代に臨床推論グランプリでお手伝いなどでかかわっていたTEAM関西という医療系学生勉強団体にて2021年12月12日(日)14:00~17:00にスライドの作り方の勉強会があるようです。(去年より臨床推論グランプリのTEAM関西での実施はなく、少し前の話で申し訳ございません。)

 自分自身でスライドマスターを作ってみるのはちょっと…という人は参加して、仲間と作成してみるのもいかがでしょうか。勉強会の内容に関して詳しくは分かりませんが、よろしければ下記のHPよりどうぞ。COIもなければ(笑)、運営に関っているわけでもございませんので、ご了承ください

TEAM関西HP〕https://teamkansai2.web.fc2.com/

 上記URLのHP右端のFacebook欄に記載があります。そちらより詳細をご確認ください。