"Med-Hobbyist" 医学の趣味人 アウトプット日記

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医学書: フローチャート整形外科診断|救急外来やプライマリケア領域で役立つ

医学書ログ<(書籍紹介

フローチャート整形外科診断, 藤井達也(著


<目次>

 

 

 「やっと見つけた!」、「今まであるようでなかった」というような、藤井先生の書かれた救急外来プライマリ領域で役立つ整形外科領域の初期研修医向けの本です。

https://images-na.ssl-images-amazon.com/images/I/51p1jMBPD+L._SX386_BO1,204,203,200_.jpg

 

 

【こんな人お勧め】

救急外来等で整形外科疾患に遭遇する初期研修医・非専門医

 

 初期研修や非専門分野で大変なもののひとつが救急外来だと思います。転倒等で整形外科領域の患者さんには頻繁に出会うと思いますが、まとまっていて学びやすいテキストになかなか出会えないと思います。そんな中、偶然にも出会った良書です。

 

 

 

この本特徴・感想

 この書籍は診断フローチャートが特徴的で、フローチャート実際に症例を用いながら学びます。鑑別疾患その特徴を押さえた表はもちろんのこと、診断に至る途中の身体診察、X線写真超音波検査固定方法等もポイントとして掲載されています。

 

 書籍は症候編特別編からなり、症候編がメインになります。症候編は次の通りです。

<症候編>

  1. 頚部痛;症例2つ
  2. 肩痛;症例3つ
  3. 肘痛;症例2つ
  4. 手指・手関節痛;症例2つ
  5. 腰痛;症例3つ
  6. 股関節痛;症例2つ
  7. 膝痛;症例3つ
  8. 足関節・足部痛;症例2つ

以上、8つの症候に合計19症例を用いてそれぞれのフローチャートへの理解を深めながら進み、各症例内で身体所見・手技等の解説もありながら進んでいきます。

 さらに特別編として、痛み止めの使い分け、外固定の仕方もあります。

 

 書籍内で個々で紹介されている手技をマスターするという意味では、もう少し手技用の書籍が必要かと思いますが、整形外科疾患を想起するような際最初の鑑別や鑑別方法の思考の大枠を捉えるにはとても良い本だと思います。救急内科寄りの書籍は有名なものも多いですが、整形外科のこのような書籍とセットで安心できるかと思います。

 救急外来やプライマリケア領域における整形外科関連のことを学ぶためのはじめの1冊におすすめです。

 

 この書籍との出会いは偶然にも民間医局コネクトセミナーでした。下記のセミナーの存在を知り、藤井達也先生の書籍をAmazonで検索したところで運よく出会いました。

≪開催報告≫ J-COSMO道場 「#7 整形外科の当たり前」|民間医局コネクト | 民間医局コネクト

 とても読みやすくセミナーまでにすべてを読むことができました。素敵な機会をありがとうございました。

 

 この書籍の次は、実際に身体診察を取れるようにする、画像を読めるようにする、超音波もみれるようにする、固定できるようにするというようなそれぞれのステップを磨いていくことになると思います。

 

 

 本日もお読みくださりありがとうございました。

 

 今回取り上げた書籍です。アマゾンの読者レビューをはじめ、気になる方はチェックしてみてください。