2022-01-01から1年間の記事一覧
投資信託の選び方 -つみたてNISA編-(新NISA対応) ~医師に向けた視点とともに~ <目次> 1. 投資信託の選び方-つみたてNISA編 の全貌 2. つみたてNISAとは? 3. つみたてNISAに求めるものは? 補足: 医師の働き方を加味すると? 4. つみたてNISAの三…
灼熱痛・灼熱感の鑑別疾患 ~Sjogren症候群による小径線維ニューロパチーをはじめ~ <目次> 1.どこの灼熱痛? 2.口腔の灼熱痛(口腔灼熱症候群の原因) 3.口腔以外の灼熱痛 3-1. シェーグレン症候群の灼熱痛 3-2. 小径線維ニューロパチー(SFN)の原因 …
健診で「肝機能障害?」と言われたら ① ~肝逸脱酵素上昇≠肝機能障害から、肝機能検査について~ <目次> 1.肝逸脱酵素上昇=肝機能障害とは限らない 2.肝臓の働き 3.肝機能検査を深堀り 4.肝細胞パターン(AST・ALT)の深堀り 5.肝硬変(線維化)とAS…
医学書ログ(書籍紹介) 『レジデントのための内科診断の道標』 上田剛士(監修)、小嶌裕介(著) ここ1-2カ月ぐらいの間に上田剛士先生の携わっていらっしゃる書籍が複数出版されるということがありました。『ジェネラリストのための内科診断リファレンス…
プロトンポンプ阻害薬(PPI) ~副作用と不適切使用の予測因子~ <目次> 1.PPIの副作用(有害事象) 2.PPI不適切使用の予測因子 副作用(有害事象)について意識していない人も一定数はいるかもしれないと感じるプロトンポンプ阻害薬(proton pomp inh…
読書ログ(書籍紹介) 『数値化の鬼』 安藤広大 (著) ~疫学の勉強と似ている!?~ <目次> 【こんな人におススメ】 1.数値化はすべてではないが… 1-1. 数値化の優先順位 1-2. 数字を見てみよう(イベルメクチン) 1-3. 数字で聞いて判断する 2.リーダー…
FP3級(3級ファイナンシャル・プランニング技能士) ~医師・医学生への有用性、合格体験記~ <目次> 1. FPとは? 2. なぜ学ぶのか? 節税・“節税”勧誘対策にも 資産設計・貯蓄にも 相続対策にも あくまで個人のお金の話 自ら学ぶ必要性は? 3. 受験申込に…
魚骨摂取による合併症: 消化管穿孔をきっかけに ~お魚の骨を食べると何が起こりうるのか?~ <目次> 1.魚骨による合併症 2.魚骨の嵌頓/穿通部位 2-1. 魚骨の嵌頓部位 2-2. 消化管穿孔における穿通部位 3.魚骨の長径と消化管穿孔 4.魚骨摂取の危険…
"頭以外"の片頭痛 !? ~腹部片頭痛まで~ <目次> 1.片頭痛の分類 2.片頭痛に関連する周期性症候群などを深掘り 2-1. 腹部片頭痛をさらに深掘り 先日、MKSAPで片頭痛の問題に触れることがありました。治療薬の機序をはじめ、興味深いところが多いですね…
医学書ログ(書籍紹介) 医療AI 入門書 ~4冊比較特集~ <目次> 1.【こんな人におすすめ】 2.医療AI入門書: 4冊の比較 ①『医療AIの知識と技術がわかる本』 小西 功記, 清水 祐一郎 ら (著) ②『これだけでわかる! 医療AI』 井川 房夫, 藤田 広志 (編集) …
好酸球増加症の程度(mild-moderate-severe)と原因 ~鑑別にも活用~ <目次> 1.好酸球増加症とは 2.臓器・原因ごとの好酸球増加の有無 3.好酸球増加症の程度の定義と原因 3-1. 好酸球増加症の程度(mild-moderate-severe)の定義 3-2. 好酸球増加症の…
読書Log&読書Link 『22世紀の民主主義 選挙はアルゴリズムになり、政治家はネコになる』 成田悠輔(著) <目次> 1.【こんな人におススメ】 2.医療に当てはめられないか? エビデンス例: AIによる慢性疼痛に対する認知行動療法 3.他の本と繋ぐ『10年…
鉄欠乏性貧血③ ICDの原因 ~成人男性/閉経後女性の原因と悪性腫瘍まで~ <目次> 4.鉄欠乏性貧血の原因 4-1. ICDの原因: 需要と供給の視点から網羅的に 4-2. ICDの原因: 疫学的な視点から 【補足】鉄欠乏性貧血の疫学(日本) 4-3. 成人男性/閉経後の女…
鉄欠乏性貧血② ~慢性炎症、ビタミンB12・葉酸欠乏との合併と貧血へのアプローチ~ <目次> 3.慢性炎症、ビタミンB12・葉酸欠乏との合併 【補足】貧血へのアプローチ(鑑別) 3-1. 巨赤芽球性貧血との合併: RDWに着目!? 3-2. 慢性炎症に伴う貧血(ACD)との…
鉄欠乏性貧血① 鉄欠乏の進展と臨床検査 <目次> 1.鉄欠乏性貧血 ~鉄欠乏の進展~ 2.貧血の検査所見の深掘り 2-1. 血清フェリチン値は必要? 2-2. 各検査結果と尤度比 2-3. 鉄欠乏と血小板数 3.慢性炎症、ビタミンB12・葉酸欠乏との合併 今回は、身近…
細菌性心筋炎 Bacterial Myocarditis ~特徴と起炎菌比較 : 感染性心内膜炎(IE)、感染性動脈瘤~ <目次> 1.細菌性心筋炎の特徴 2.起炎菌の比較 2-1. 細菌性心筋炎の起炎菌 2-2. 感染性心内膜炎の起炎菌 2-3. 感染性動脈瘤の起炎菌 3.微生物チェッ…
読書Log:『News Diet』 ~情報があふれる世界でより良く生きる方法~ ご覧いただきましてありがとうございます。下記URL(リンク先)へ変更致しました。お手数をおかけいたしますが、下記ページよりご覧ください。 mk-med.hatenablog.com 【関連記事】 読書…
読書ログ(書籍紹介)News Diet ~情報があふれる世界でよりよく生きる方法~ ロルフ・ドベリ (著), 安原 実津 (翻訳) <目次> 1.【こんな人におすすめ】 2. 身近なところに当てはめる 2-1. ニュースと「対極」に位置するもの 2-2. 「盛る」ことで注目を…
網状皮斑(リベド, livedo reticularis) ~敗血症性ショックとMottling Socreまで~ <目次> 1.網状皮斑(livedo reticularis; LR) 2.網状皮斑の分類・原因 3.【Mottling Score】敗血症性ショックと予後 網状皮斑(リベド, livedo reticularis; LR)…
初期研修の中断のトリセツ ~お休み90日までなら2年で研修修了可能~ この記事を書いているのが6月ということで、初期研修1年目の先生は初期研修、とりわけオリエンテーション後の業務が始まって2カ月ぐらいが経った頃だと思います。慣れてきた反面、様々な…
【番外編】病院の損益(収益・損失)イメージ ~自己研鑽(サービス残業)を時間外労働と認めたら赤字転落?~ <目次> 1.病院の収益・損益のイメージ 2.数字を見てブレインストーミング 3.最後に ~数字による気づきへ~ 今回は、先月のとある出来事…
血球貪食症候群 ~掴みどころを探る②~ Secondary HLHと鑑別疾患 <目次> 4.Secondary HLHの原因 5.COVID-19と血球貪食症候群 6.血球貪食症候群の鑑別疾患 7.HLHの多彩な症状 前回(血球貪食症候群 HLH-2004 & HScore ~内科緊急症の掴みどころを…
血球貪食症候群(HLH)~内科緊急症の掴みどころを探る①~ 診断基準HLH-2004 と 臨床予測ルールHScore <目次> 1.血球貪食症候群とは ~国試レベル~ 2.血球貪食症候群の特徴 3.診断基準・臨床予測ルール 3-1. HLH-2004(診断基準) 3-2. HScore(臨…
読書ログ(書籍紹介) 『先生、どうか皆の前でほめないで下さい: いい子症候群の若者たち』 金間大介(著) ~Z世代のトリセツ!?~ <目次> 1.いい子症候群とは 2.印象的な部分と個人的な解釈 究極の"してもらい上手" 学歴志向・肩書志向 社会貢献はした…
菊池病(組織球性壊死性リンパ節炎) ~意外と身近な疾患の特徴と鑑別疾患~ <目的> 1.菊池病の特徴 疫学・臨床所見 症状・身体所見、検査結果、併存疾患etc 2.菊池病の鑑別疾患 リンパ節腫脹の鑑別疾患 菊池病の組織学的鑑別疾患 私ごとですが、実は1ヶ…
読書ログ(書籍紹介)+α 『マンガでわかる Dr.Kの株式投資戦術 −忙しい医師でもできるエビデンスに基づく投資−』 Dr. K(著) +医師の資産運用をはじめとする個人的な想い・雑記 <目次> 1.おススメの人 2.購入のきっかけ 3.書籍のターゲット (補足…
医学書ログ(書籍紹介) 『レジデント・ジェネラリストのためのリウマチ・膠原病診療【電子版付】』 猪飼 浩樹 (著), 滝澤 直歩 (著) 膠原病診療の類書もすでに多い中で、特徴的・魅力的であった医学書の医学書ログです。後発でありながら、これまでの類書に…
多系統萎縮症(MSA)の症状ごとの頻度と経過 ~MSAのゲシュタルトづくりと鑑別疾患まで~ <目次> 1.多系統萎縮症の分類と概要 2.MSAの経過 3.MSAの多彩な症状 4.症状の深掘り ~MSA-CとMSA-Pの比較~ 5.MSAの鑑別疾患(mimics) 多系統萎縮症(M…
読書ログ(書籍紹介) 『経営リーダーのための社会システム論 構造的問題と僕らの未来』宮台 真司 (著)、野田 智義 (著) <目次> 【こんな人におすすめ】 感想・印象に残った話 PS. 終わりなき日常を生きろ 「経営リーダーのための」とは言いつつも単なるノ…
医学書ログ(書籍紹介) 『誰も教えてくれなかった皮疹の診かた・考えかた』 松田光弘(著) 皮疹の診かたの本といえば、皮疹の分類を覚えるだけでもひと苦労というような印象がありました。それを覆してくれた初歩的な皮疹の診断の思考プロセスに焦点を当て…