"Med-Hobbyist" 医学の趣味人 アウトプット日記

趣味人"Med-Hobbyist"のブログへようこそ。体験のシェアする場所として、日常の医学に関連する疑問の「なぜ」・「なに」を大切にアウトプットする場所として、こころが温まる場所として、様々なかたちで拠りどころとなるような場所として使いたいと思います。少しでもお役に立てば幸いです。

疾患

血球貪食症候群 Secondary HLHの原因と鑑別疾患 ~内科緊急症の掴みどころを探る②~

血球貪食症候群 ~掴みどころを探る②~ Secondary HLHと鑑別疾患 <目次> 4.Secondary HLHの原因 5.COVID-19と血球貪食症候群 6.血球貪食症候群の鑑別疾患 7.HLHの多彩な症状 前回(血球貪食症候群 HLH-2004 & HScore ~内科緊急症の掴みどころを…

血球貪食症候群 HLH-2004 & HScore ~内科緊急症の掴みどころを探る①~

血球貪食症候群(HLH)~内科緊急症の掴みどころを探る①~ 診断基準HLH-2004 と 臨床予測ルールHScore <目次> 1.血球貪食症候群とは ~国試レベル~ 2.血球貪食症候群の特徴 3.診断基準・臨床予測ルール 3-1. HLH-2004(診断基準) 3-2. HScore(臨…

菊池病(組織球性壊死性リンパ節炎) ~特徴と鑑別疾患~

菊池病(組織球性壊死性リンパ節炎) ~意外と身近な疾患の特徴と鑑別疾患~ <目的> 1.菊池病の特徴 疫学・臨床所見 症状・身体所見、検査結果、併存疾患etc 2.菊池病の鑑別疾患 リンパ節腫脹の鑑別疾患 菊池病の組織学的鑑別疾患 私ごとですが、実は1ヶ…

多系統萎縮症(MSA)の症状の頻度と経過 ~ゲシュタルトと鑑別疾患~

多系統萎縮症(MSA)の症状ごとの頻度と経過 ~MSAのゲシュタルトづくりと鑑別疾患まで~ <目次> 1.多系統萎縮症の分類と概要 2.MSAの経過 3.MSAの多彩な症状 4.症状の深掘り ~MSA-CとMSA-Pの比較~ 5.MSAの鑑別疾患(mimics) 多系統萎縮症(M…

116D69 医師国家試験 ~レジオネラ肺炎: 暴露歴、予測スコア~

116D69 医師国家試験 レジオネラ肺炎を深掘り ~レジオネラらしさ: 暴露歴、予測スコア~ <目次> 1.問題文 116D69 2.解説 2-1. 軽く解説 2-2. 回答選択肢 3.少し深掘り ~レジオネラ肺炎~ 4.さらに深掘り 4-1. レジオネラ予測スコア 4-2. レジオ…

G-CSF製剤による薬剤性血管炎 〜ペグフィルグラスチム!?〜

G-CSF製剤による薬剤性血管炎 ~ペグフィルグラスチムにて多い大血管炎/大動脈炎!?~ <目次> 1.G-CSF製剤のはじめの一歩 2.G-CSF製剤による薬剤性血管炎 2-1.腫瘍/G-CSF製剤の種類 2-2.本当の好発は? ペグフィルグラスチムが鍵? 2-3.Clinical…

Bartter症候群/Gitelman症候群の特徴

Bartter症候群/Gitelman症候群の特徴 ~偽性Bartter症候群を含めた鑑別ポイント~ <目次> 1.概要:Bartter症候群/偽性Bartter症候群/Gittleman症候群 2.検査値を比較・有意差は? いつになってもしっかりと覚えられないBartter症候群、Gitelman症候…

お餅 de 食餌性イレウス(餅イレウス)

お餅といえば? お正月!? 食餌性イレウス <目次> 1.お餅がのどに詰まる 2.食餌性イレウス:意外と若い? 3.お餅による消化管障害(食餌性イレウス) 3-1.文献①:162例+経験8症例の特徴 3-2.文献②(14例の英語文献) 【補足:様々な食餌性イレウス…

抗MDA5抗体陽性皮膚筋炎 ②抗体の有無による臨床像の比較

抗MDA5抗体陽性皮膚筋炎 ~抗MDA5抗体の陽性/陰性による臨床像の比較~ 1.基本事項(国試レベル)の確認(前回) 2.皮膚潰瘍の有無と抗体陽性率(前回) 【前回】抗MDA5抗体陽性皮膚筋炎 ①皮膚潰瘍と抗体陽性率 - 医学生からはじめる アウトプット日記 …

抗MDA5抗体陽性皮膚筋炎 ①皮膚潰瘍と抗体陽性率

抗MDA5抗体陽性皮膚筋炎 ~基本事項の確認から抗体陽性率と皮膚潰瘍~ <目次> 1.基本事項(国試レベル)の確認 2.皮膚筋炎と抗体陽性率 3.抗MDA5抗体陽性皮膚筋炎の臨床像(次回) (次回)抗MDA5抗体陽性皮膚筋炎 ②抗体による臨床像の比較 - 医学生…

血管炎② 疾患ごとの特徴と臨床症状

血管炎② ~血管炎ごとの特徴・臨床症状のまとめ~ <目次> 1.大血管炎 2.中血管炎 3.小血管炎 4.その他の血管炎 明日のDGPJ 2021に向けた記事の血管炎②です。昨日の血管炎①では血管炎の分類や「血管炎っぽい」と感じたときの血管炎以外の鑑別を紹介…

血管炎① Pivot and Clusterを考えてみる

血管炎① ~鑑別疾患とPivot and Clusterを考えてみる~ <目次> 1.血管炎の分類(CHCC2012分類) 2.血管炎を疑った際の鑑別疾患 3.血管炎② 疾患ごとの特徴(次回) 去年からオンラインで始まった診断グランプリ(DGPJ 2021)がまもなく開催ですね。今…

自己免疫性脳炎と精神症状

自己免疫性脳炎と精神症状 <目次> 1.自己免疫性脳炎の概要 2.自己免疫性脳炎と精神症状 精神科からとても興味深いお話を聞く機会がありました。昔、精神症状によって精神科へ紹介になったものの、後日再度頭部MRIをはじめとする検査をしたところ、抗NM…

痛風 ~痛風発作部位はどこ?~

痛風 ~痛風発作部位はどこ?~ <目次> 1.一般的な痛風発作部位のゲシュタルトづくり 2.高齢者の場合 3.具体的な数値を探して(定量化を試みて) 痛風(gout)の症例で、身体の体幹に近い部位に痛風発作が生じるというような症例がありました。Dual …

帯状疱疹 何まで引き起こす!?合併症?

帯状疱疹 ~何まで引き起こす!?合併症?~ Medicina 2021年11月号『外来で役立つAha!クエスチョン この症状で,次は何を聞く?』にて、帯状疱疹に続発する偽性ヘルニアや、帯状疱疹に伴う尿閉のお話までありました。 「何でも引き起こす帯状疱疹?」という…

小児喘息②:ウイルスによる臨床的特徴の相違と疫学

小児喘息②:ウイルスによる臨床的特徴の相違と疫学 1.小児喘息の診断の流れ(@前回の記事) 2.喘鳴の鑑別疾患(@前回の記事) 3.原因ウイルスによる増悪進展の相違(症状等の違い) 4.検出ウイルスの疫学と臨床的特徴 →前回の記事はこちら 小児喘…

小児喘息①:喘鳴と鑑別疾患(乳幼児喘息)

小児喘息①:喘鳴と鑑別疾患(乳幼児喘息) 1.小児喘息の診断の流れ 2.喘鳴の鑑別疾患 (3,4は次回の記事を予定) 3.原因ウイルスによる増悪進展の相違(症状等の違い) 4.疫学:検出ウイルス(+臨床的特徴) 続編はこちら → 小児喘息②:ウイルス…

認知症の特徴・鑑別 + Treatable DEMENTIA

認知症の原因・特徴と鑑別 <目次> 1.認知症の定義 2.治療可能な認知症 ~Treatable DEMENTIA~ 3.認知症ごとの特徴と鑑別 「物覚えが悪くなった」といえば、いわゆる認知症(最も多いアルツハイマー型認知症)でしょうか?認知症にも様々な種類があ…

小児がんと急性リンパ性白血病 ~ゴールドリボンをきっかけに~

小児がんと急性リンパ性白血病~ゴールドリボンをきっかけに~ <目次> 1.ゴールドリボンとは 2.小児がん:日本の疫学 ~急性リンパ性白血病まで~ 3.小児がんの症状や所見 ~急性リンパ性白血病まで~ 9月9日に、多くはないものの日本各地の様々な建…

急性精巣上体炎 ~急性陰嚢痛の鑑別~

急性精巣上体炎 ~急性陰嚢痛から考える鑑別疾患~ <目次> 1.急性陰嚢痛 acute scrotal pain 2.急性精巣上体炎 acute epididymitis 3.精巣上体炎、精巣捻転、精巣垂捻転の比較 発熱が38℃台で症状は下腹部痛という急性精巣上体炎の症例に巡り合いまし…

壊死性筋膜炎 ~LRINEC Score~

壊死性筋膜炎? ~LRINEC Score~ <目次> 1.壊死性筋膜炎らしさ 2.LRINEC Score 「蜂窩織炎の疑い」と聞いて、「壊死性筋膜炎の可能性は?」とふと思いました。皮膚所見をそんな上手に取れるわけでもなく、重症で致死率の高いとされる壊死性筋膜炎と、…

Purple Urine Bag Syndrome (PUBS) 紫色蓄尿バッグ症候群

Purple Urine Bag Syndrome(PUBS)とは? 尿バルーンが留置されている患者さんにて紫色の尿が蓄尿バッグにみられる、その名の通りPurple Urine Bag Syndrome(紫色蓄尿バッグ症候群)をご存知でしょうか? 現在、泌尿器科をローテンションしているのですが…

腎盂腎炎の臨床像 ~教科書を比較しながら~

腎盂腎炎の臨床象 ~Clinical Features of pyelonephritis~ <目次> 1.ハリソン内科学より 2.レジデントのための感染症診療マニュアルより ※よく使っている教科書類を参考に腎盂腎炎の臨床像を調べました。 腎盂腎炎の症状で、体動時にお腹も腰も響く…

気管支喘息 ~教科書を読んでみよう♪~

気管支喘息 bronchial asthma~知っているつもりでも教科書を読んでみよう♪~ 様々な書籍を書かれていた恩師の先生から、学生の時代に「自分が担当となった患者さんの疾患について、ハリソン内科学等の正書を読むとよい」と直接教わったことがあります。 全…

非結核性抗酸菌症(NTM)の深掘り

非結核性抗酸菌症の深掘り ~結核と非結核性抗酸菌症(NTM)~ <目次> 1.非結核性抗酸菌の種類と特徴 2.NTMの臨床像(国試の先) 発熱対応の弊害か胸部CTを撮影した際に右中葉に粒状影を発見し、その流れから喀痰を吸引したところ抗酸菌塗抹検査(ガフキ…

誤嚥性肺炎!? ~化学性肺臓炎との比較~

誤嚥性肺炎!?~誤嚥性肺炎 vs. 化学性肺臓炎~ 誤嚥性肺炎というとどのようなイメージでしょうか!? 一般的な誤嚥性肺炎のイメージは食事の際や飲水の際に、むせてゴホゴホとしていて、食事や飲み物が気管支に入っていってしまうことで肺炎になるというよ…

鼠咬症 Rat Bite Fever ~ネズミによる咬傷から考える鑑別~

鼠咬症 Rat Bite Fever ~ネズミによる咬傷から考える鑑別~ <目次> 1.鼠咬症の鑑別疾患(発熱+皮疹) 2.鼠咬症の臨床像 3.鼠咬症(2種類)の比較 4.鼠咬症の皮疹「斑状丘疹状皮疹」(Clinical Picture) レプトスピラ症の症例について考える機会があ…

Capnocytophaga canimorsus感染症の特徴を探せ

Capnocytophaga canimorsus感染症の特徴 <目次> 1.一般的な内科学書(セシル)より 2.感染症の専門書("マンデル")より Capnocytophaga canimorsus菌血症の症例と勉強会のカンファレンスで出会う機会がありました。しかし、犬猫という接触歴以外のこ…

黄熱病とワイル病 〜野口英世記念館を訪問して〜

黄熱病とワイル病 〜野口英世記念館を訪問して〜 <目次> 1.野口英世記念館へ 2.黄熱病とワイル病の比較 1.野口英世記念館へ 前のことですが、冬の寒さの残る中、野口英世記念館へ行く機会がありました。その時の言葉にはし難いものの私自身を勇気づ…

急性リウマチ熱 ~全体像:ゲシュタルトを掴む~

急性リウマチ熱~全体像:疫学、臨床像、診断、治療~ 前回は、日本の疫学に注目して深堀りしました。(前回の記事はこちら→急性リウマチ熱 ~日本をはじめとする疫学~ - 医学生からはじめる アウトプット日記 (hatenablog.com) )日本の疫学の次は、世界の…