"Med-Hobbyist" 医学の趣味人 アウトプット日記

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中学生におススメの本4冊+探し方|読書Log【番外編】

読書Log(<書籍紹介)【番外編】

中学生おススメ本4冊探し方

 

<目次>

 

 中学2年生おススメを聞かれる機会がありました。せっかくの機会なので、このブログをそのための紹介媒体として使いたいと思います。いつもの記事とは異なりますのでご了承ください。

 また中学生に限らず、今まで読んだことなくて興味がある方にも参考になると幸いです。

 

 

【はじめに】

 課題図書のような典型的な学校の先生が喜ぶようなものだけからおススメするとは限りませんので、予めご了承ください。ジャンルはもちろんのこと、本(活字媒体)だけでなく、本屋(図書カード)で買えそうな範囲としてマンガも入れて紹介します。

 

 私の考えでは、大人の視点(大人のキレイごとのようなエゴ?)や難易度設定で、中学生にいわゆる名著と呼ばれる本を半ば強制的にお勧めしても、嫌いになる可能性が多いにあると考えています。例えば、マルクス資本論(翻訳版)は、その良い例ではないでしょうか。表現も難しく、分かりにくいというのが正直なところだと思います。余力ができると、その分かりにくい表現を「気取っている」とか、揶揄しながら読めるようになると思います。しかし、それを勧める大人も中学生の時にすすんで読んでいたのでしょうか。そのため、池上彰さん等が分かりにくい表現を分かりやすく噛み砕いて解説している本が存在するわけです。まずは、そちらからでも良いでしょうし、むしろそちらの方が望ましい場合が多いでしょう。

 また、夏目漱石『坊ちゃん』のように、何度も読み返す味があると言われている小説にしても、難しい名著にしても、自分自身の持つ知識や経験等の背景が大いに影響しています。『坊ちゃん』であれば、個人的には大学入学ぐらいに1回目の読書でもいいような気もします。中学生までの知識や背景を意識して、あくまでも中学生が読みやすく、おすすめしやすいものを中学生におすすめの本に選んでみたいと考えています。

 中学生におススメする際のPOP広告のような部分は、私の書いた文章をもとにChatGPTに書いてもらい、引用部分にしてみます。こういう自分に書けない部分かつChatGPTが得意とするような部分こそ、遊び心も活かしてChatGPTの出番でしょう。

 

 あくまでも私のおススメする本は、私個人の独断偏見によるものです。また、私は中学生の時、評価が曖昧で昔の典型的な学校の先生が喜びそうな内容の読書感想文嫌い(今ならChatGPTに書かせていたかもしれません)でした。今でも、娯楽で読むなら読めばいいし、好奇心で突き進めばいいと思っています。また、学ぶために読んだものは活用しないと意味が薄れると思ってしまう性格であることもご留意ください。

 実際に本を手に取る人の興味はもちろんのこと、背景知識や経験等が異なります。ある人には良い本でも、その時の他の人に良い本とは限りません。興味が湧かないような場合は本が嫌いにならないようにするためにも、もっと自分自身に合う本を見つけてみてください。面白さ興味深さこそ、読書にしても学びにしても原動力だと考えています。個人的には、体感として難易度的に少なくとも内容の6割程度は理解できる本をお勧めします。そして、少しずつレベルアップしていってください。

 あくまでも、選択肢増やして興味を持ってもらえる人が増えれば良い、という意味での提示と捉えていただければ幸いです。この具体例をきっかけに、+αのように視点で新たなを探すための参考となれば幸いです。 




1. インベスターZ

 三田紀房さんによる『インベスターZ』(講談社)です。ドラゴン桜でも有名な漫画家の作品です。「最初からマンガ!?」と思われた人もいるかもしれません。マンガ、侮るなかれです。

 

インベスターZ ~投資・お金のハナシ~

 

ドラゴン桜の作者による衝撃作!マンガ界のスターが贈る最高のエンターテイメント!

 

▼ マンガで楽しく学べる!投資の世界を解き明かす秘密の教材!

投資用語や概念をマンガのストーリーに乗せて学べる!一石二鳥の学習体験!さらに、深掘りしたい人向けの書籍も紹介しているよ!

 

▼ 驚きの展開とスリル満点のストーリー!

マンガならではのドキドキ感とサスペンス!一気に引き込まれる展開に中学生たちも大興奮!投資の世界がこんなに面白いなんて驚き!

 

▼ お金の勉強にもピッタリ!生涯役立つ知識がゲットできる!

お金の使い方や投資の基礎を学べるチャンス!将来に役立つ知識が身につく!学校では教えてくれない貴重な情報が満載!

 

▼ 中学生でも理解しやすいメッセージが込められている!

投資の真実やお金にまつわるメッセージが詰まっている!自分自身のお金について考えるきっかけになること間違いなし!

 

今すぐ手に取って、マンガで投資の魅力やお金の本質に迫ろう!インベスターZが君の新たな舞台となる!中学生におススメの一冊!

 

 マンガのストーリーに乗せながらも、投資の世界の話を学びのある形で作品にしています。もちろん、マンガゆえのストーリー展開もありますが、投資をする際に知らなくてはならないような単語や概念も学ぶことができます。所々、さらに学びたい人向けの書籍まで紹介されているほどです。マンガを起爆剤に学習していくきっかけにできます。投資だけでなく、生涯関わるお金の勉強にもなると思います。

 

 これこそ、教育の観点から起爆剤(内的報酬)を与えれば、あとは生徒が興味をもって学び、活用していくという素敵な流れになる可能性を秘めていると考えています。生活するのに必須と言っても良いお金ですが、なかなか学ぶ場所がありません。「貯蓄から投資へ」とか、「NISA(ニーサ: 少額投資非課税制度)」とか聞くものの、はじめに学ぼうと思って手に取った本が無味乾燥したものだと学びにくいと感じます。そのような面も補ってくれそうです。私が投資を始めたときに、初心者でも興味をもって読みがら学べるマンガがあれば良かったのに…、と感じました。個人的には、主人公の一見するとサイコパスにも見える合理的な判断が、気持ちがいいと感じる場面があります。

 そして、「投資はやってみないと分からない」とか「所詮、お金はお金」というようなメッセージ性も入っていて、全く知らない中学生にも良い内容の匙加減だと思います。

 

+α;今回の主旨で言えば、「マンガ+学習+〇〇」というような検索で、様々な学習のスタートのきっかけにも用いることができるマンガも多数あるでしょう。〇〇に学んでみたいテーマなどを入れるとよいと思います。



【補足】他のマンガの例

 他にも、魅力的なマンガが多数あります。あくまでもストーリーとして魅力的なものから、内容に背景となる知識がしっかりと詰め込まれていて学びになるものもあります。中学生におススメするということで、大人の事情を考慮すると多くはおススメしにくいと思いますので、他のマンガは補足程度にさせて頂きます。

 

 もやしもん石川雅之 (著)〕では、マンガを通して、細菌についてや、発酵食品、お酒のような細菌がかかわる食事、食中毒、感染症等について、親近感を持ちつつ学ぶことができます。「もやしもん」と岩田健太郎先生のコラボによる感染症の本もあり、それがきっかけで知りました。医学部の無味乾燥しがちな細菌・微生物学の勉強のような際にあったのならば嬉しかったと感じるものです。一方で、様々なものの「医療化」が好ましいかはさておき、医療が生活や話題の中心になるのは高齢者が多い、お酒に興味を持つのは成人が多いと考えれば、中学生全般におすすめするほどでもないという判断から『インベスターZ』に譲りました。

 

 宇宙兄弟〔小山 宙哉 (著)〕では、兄が宇宙飛行士なって、兄弟ともに宇宙飛行士になるという夢を叶える過程から、夢を叶える凄さと大変さが描かれています。宇宙飛行士という夢の設定も中学生には夢があって良いと思います。さすがに42巻もあり、コンプリートが容易ではないことや情報の密度よりもストーリー重視のため、『インベスターZ』に譲りました。しかし、宇宙兄弟のようなストーリーが魅力的なマンガは多くあると思います。

 

 今回はマンガを入門としてもおススメしましたが、入門として小説のストーリーをもとに学べる実用ノベル(実用小説)もあります。

 例えば、財務諸表(決算書)について学ぶ実用小説『会計天国 (PHP文庫) 』〔青木 寿幸 (著), 竹内 謙礼 (著) 〕というような、マンガに似たように興味を持ちながら学び始められる工夫のあるシリーズ本もあります。アマゾンでKindle unlimitedの対象です。具体例の想起から個人の趣味のテーマ・年代に偏りがちですが、参考になれば幸いです。




2. 13歳からの地政学: カイゾクとの地球儀航海

 ちょっとホットで時事的な話題から『13歳からの地政学: カイゾクとの地球儀航海』、田中 孝幸 (著) です。

 

【注目の地球儀航海!中学生必読の冒険物語!】

 

13歳からの地政学 ~カイゾクとの地球儀航海~

 

ウクライナ戦争から台湾有事まで、今話題の国際情勢が分かる!ホットなトピック満載の冒険が君を待つ!

 

▼ 中学生たちと一緒に楽しく学べる!カイゾクとの航海が始まる!

13歳からの冒険が、地政学の秘密を明かす!難しい話も、会話形式ならスイスイ理解できる!勉強嫌いの杏達がどんどん変わる姿に感動!

 

▼ ドキドキの疑問が解ける!王様やアフリカの謎が明らかに!

タイトルに秘められた深い意味が続々登場!王様の必要性やアフリカの貧困の理由など、興味津々の疑問にスポットを当てる!

 

▼ チョコレートからGDPまで!お金の仕組みが面白い!

意外な取っ掛かりから始まる、お金にまつわるお話!興味津々の中学生たちと一緒にGDPや経済の仕組みを理解しよう!

 

▼ 未来に役立つ地理的な視点が身につく!

国際情勢の影響を地理的に理解しよう!防衛や社会リスクについても知識を深め、未来を見据えた視野を広げるチャンス!

 

さあ、13歳からの地政学の航海へ!中学生たちが夢中になる冒険が、君を待っている!今すぐ手に取って、知識と冒険の世界に飛び込もう!中学生必見の一冊!

 

 ウクライナ戦争で、日本の防衛や台湾有事も話題に挙がりました。日本で言えば、台湾有事のように、政治的、軍事的、社会的なリスクが地理的な位置関係によって左右されることがあります。そのような視点を学ぶきっかけとなる本です。今の世界情勢だけでなく、今後も役立つでしょう。

 タイトルにも13歳からとあるように、カイゾクとの会話形式で中学生で勉強嫌いの杏達たちと一緒に学んでいくような内容です。「なぜ王様は必要とされるのか」、「なぜアフリカにお金がないのか」というような疑問をもとにしたタイトルや、チョコレートの話からGDP国内総生産)の話へ至るような取っ掛かりも工夫されていると感じます。会話から興味をもってもらいやすいと思います。

 

 

【補足】読んだ後に・その先に

 『13歳からの地政学 カイゾクとの地球儀航海』は、会話形式ストーリーから具体的な話をしていて興味の持ちやすいと考えています。特に中学生向けということもあっておススメしています。一方で、地政学をはじめとする学問のフレームワーク(枠組み)という視点から俯瞰的・抽象的に見てみたいと思った場合には、枠組みの紹介が不足していると感じる面もあります。

 

 そこで、さらに地政学に興味を持った人や、すでに地政学に興味がある人向けの本の紹介になります。地政学に興味持った人、すでに興味がある人、さらには高校生・大学生以上であれば、地政学枠組み・用語を交えて学ぶことがおススメです。中国やロシアといったランドパワー(land power)、米国といったシーパワー(sea power)のような概念の整理と俯瞰・抽象化してみる視点を併せ持ってみてはいかがでしょうか。ウクライナ戦争もそのような視点でみると、ランドパワーとシーパワーの間での出来事であり、ハートランドheartland)の辺縁であるリムランドでの出来事とも捉えられるでしょう(興味を持てば、概念・用語について調べてみるだけでも理解が深まります)。台湾も共通の枠組みでとらえることができます。

 お手軽な1冊目の入門本としては、『ビジネス教養 地政学 (サクッとわかるビジネス教養)』奥山真司(監修)おススメです。最初にカンタンな概論(概念の整理)のような章があってから、各論(それぞれの話題)に進みます。もっと興味があれば、地政学のもっと詳しい入門書から、さらには学問書のようなものまで紐解いてゆけばよいと思います。地理的条件と国際政治に焦点を当てた地政学、地理的条件と経済に基づく政治的側面に焦点を当てた地経学のような違いはありますが、あまり区別なく地政学とタイトルで使われている場合もあります。自身の興味や難易度と合うものがあるか、広くチェックしてみてください。

 

 

+α;この地政学の本だけでなく、身近な問題に対する視点を提供してくれるような本に興味があれば、そのキーワードとともに探してみると多数見つかるでしょう。例えば、対話型AIのChatGPTに興味があれば、そのキーワードをもとに検索してキーワードからネット記事、さらにキーワードを定めて本などに繋がるでしょう。



 

3. アンドロイドは電気羊の夢を見るか?

 夢のSF小説から『アンドロイドは電気羊の夢を見るか?』、フィリップ・K・ディック (著) です。

 

【未来の冒険が始まる!中学生必読のSF名作!】

アンドロイドは電気羊の夢を見るか? ~AIの世界への挑戦~

 

▼ ChatGPTブームにピッタリ!魅惑のSFストーリー!

AIとの壮大な冒険が君を待つ!人間の格好をしたアンドロイドAIロボットを捕まえて懸賞金ゲットのスリル満点の物語!

 

▼ 50年前に書かれたSFの名作!現代でも通用するストーリー!

驚きの事実!この物語はなんと50年近く前に書かれたもの!大ヒットした映画『ブレードランナー』の原作!AIの時代でも色褪せないSFの魅力に夢中になろう!

 

▼ 未知の世界との出会い!想像力を広げるヒントが満載!

SFが持つ魅力とは?未来の世界を見せつつ、科学技術や情勢を反映した世界を体験しよう!将来の仕事や研究にも役立つ視点が詰まっているぞ!

 

▼ 中学生にも読みやすい!夢の世界への一歩!

文章は読みやすく、中学生でも楽しめる!SFの世界に飛び込んで、未来を感じよう!夢と希望に満ちた一冊!

 

さあ、未来の冒険が始まる!アンドロイドは電気羊の夢を見るか?中学生たちにおススメのSF名作!

 

 場面として、核戦争後の放射能に汚染された世界で人間が生身のペットを飼うことは貴重・高価であり、ロボットのペットを飼っていた。主人公のリックも電気羊を飼っていました。本物の動物を飼うために、火星からやってきたロボット人間アンドロイド8を捕まえることで懸賞金を得ようとする物語です。もう少し今のChatGPTブームに合わせて内容をアレンジしたら、ChatGPTのアプリをダウンロードしたアンドロイドAI人間を捕まえたら、懸賞金でしょうか。

 この物語が何年前に書かれたものだと思いますか? なんと50年程前に書かれた物語なのです。今のAIと騒がれている時代でも通用するようなストーリーです。そして、映画ブレードランナーの原作にもなるほどです。

 

 SF小説の入口として、古典から馴染みやすいものを選んでみました。中学生向けとしては長いかもしれませんが、文章は読みやすいと思います。無理せず、気に入れば読んでもらえればと思います。

 SF(サイエンス・フィクション)の魅力は知らない世界を見せてくれつつも、書かれた当時の科学技術や情勢等を反映した世界を見せてくれることです。決して実現不可能な夢の世界の話でもなく、未来にその物語に近いものが実現するかもしれないという希望が詰まっています。仕事にしても、研究にしても、将来のことを長い視点で想像し、考える時のヒントとなる視点があると思います。

 

+αSF小説+おすすめ」というように検索すると、様々な紹介があると思います。その中で各個人が興味を持つものを選んで、読みやすさや長さも考えつつ、作り込まれたものを読んでみるとよいと思います。



 

4. ちいさな幸せ

 読書感想文も書けそうな短編恋愛小説から、『ちいさな幸福 <All Small Things>』〔角田 光代 (著) 〕です。

 

【胸キュン恋愛短編集!中学生もきっと共感♪】

 

ちいさな幸福 <All Small Things> ~愛と幸せの短編物語~

 

▼ 心に残る恋の瞬間を描いた物語!胸キュン必至!

恋人と過ごした特別な時間が、心に深く残る物語。地味で淡々とした瞬間が一番心に残るほっこりストーリー!

 

▼ 現代のSNS文化から学ぶ幸せの本質!

インスタやTikTokの華やかな世界とは違い、自分にとっての幸せとは何かを考えるきっかけになる物語!他人との比較ではなく、自分自身の幸せを見つける力を育む!

 

▼ 平凡な瞬間こそが最高の幸せ!

普通の時間にこそ幸せを感じることができると気づかせてくれるストーリー。デートや旅行の理想とは異なる、ありふれた瞬間の幸せの価値を知ることができます。

 

▼ 読みやすさも魅力!短編で心に響く感動を!

1つの短編が10ページ程度で、全体で120ページ程度の読みやすい作品。中学生にもぴったりの分量で、心に残る感動が詰まっています!

 

恋の甘酸っぱさや幸せの尊さにキュンキュンしちゃおう!中学生におススメの恋愛短編集、君の心を温かく包み込む物語が待っている!

 

 恋人と過ごした一番心に残っている時間を描いた小説です。意外と、地味な、淡々とした時間が一番心に残っていたりとほっこりとする内容の小説です。これをおススメする理由は、インスタのようなSNSTikTokのようなショート動画による切り取られた場面を見ることが多い現在において、自分にとって幸せな時間とは何か考えたり、他人と比較して自慢できるようなものでなくでも幸せで良いと自然に思えるようにするストーリーの力です。旅行でも、計画通りの理想のようなデートでもない、なんてことない普通の時間が幸せだと気がつくことがあります。この小説の中にでてくる「10円玉を拾ったような幸せ」というのは、言い得て妙です。

 そして、1つの短編が10ページ程度、それらを紡ぎ合わせて120ページ程度という読みやすさも中学生におススメしやすい理由です。

 

 例えば、ミシュランガイドに掲載されているひとり3-4万円程度の予約困難店のディナーに月に何度も行くとか、飛行機乗って月に何度もどこかに出かけるとかいうような切り取ってインスタの絵になりそうなことよりも、家で時間に追われず、相手してくれない猫や邪魔をしてくる犬を相手しながら、本を読んでいたり、作戦会議をしていたり、運動していたり、ちょっとした探検していたりする方が幸せということもあります。でも、本当にそれでいいのかと感じる時の疑問を解決してくれるようなストーリーです。

 

 

 今回は、あまりにも警鐘を鳴らすような書籍をおススメすることは避けましたが、スマホ脳』のように、スマホ中毒やSNS中毒の危険性を訴える本もあります。実用書に近い面もあるので、本を楽しむというよりも「ちいさな幸せ」を享受するための対策を考えるうえで良いかもしれません。

 

 そして、個人的に良い小説」というのは、ストーリーの楽しさだけでなく、時代状況に対するメッセージ性を兼ね備えていて、単なる恋愛等の感情面のストーリーだけでなく、ファクトベースの部分も作り込まれているものだと考えています。本の分厚さやテーマへの親近感から中学生にはおススメしにくいのですが、このような視点でみると、先月の読書ログのような百田尚樹さんの著書も「良い小説」だと思います。

 

 

+α「良い小説」を見つけるのは、先ほどの検索に加えて、タイトルはもちろんのこと、本屋の平積みの本、本の帯や裏表紙のあらすじもヒントになります。文庫本であれば、ネタバレの可能性こそありますが、巻末にある「解説」も参考になるでしょう。もちろん、純粋に娯楽としても楽しむこともお忘れなく。

 『ちいさな幸せ<All Small Things>』に関して言えば、普段手に取らない本を取るために、本屋さんのこの棚から1冊買うというような遊び心で手に取った本です。長いこととテーマ的にまだお勧めしにくいですが、売れ筋で言うと『傲慢と善良』辻村深月 (著)〕という本もこのような機会に買いました。自分の興味を広げるための本選びとして、各通路の棚ごとに「ここから1冊買う」というような自分のクセ崩し方もいかがでしょうか。BOOKOFFのような古本屋の100円, 200円コーナーや、図書館ならやりやすいでしょう。


 

5. ChatGPTおススメ

 ChatGPTにも中学生へのおすすめの本を尋ねてみました。ChatGPTの回答は以下の通りでした。

もちろんです!中学生におすすめの本は、興味を引き、読みやすいものが多いです。以下にいくつかの選択肢を挙げてみますね。

 

冒険・ファンタジー:

ハリー・ポッターシリーズ』 by J.K.ローリング: 魔法学校の冒険を描いたシリーズで、友情や成長を感じられます。

ふしぎの国のアリス』 by ルイス・キャロル: 不思議な世界での冒険が織り交ぜられた物語です。

 

ミステリー・推理:

名探偵コナンシリーズ』 by 青山剛昌: 少年探偵として事件を解決する物語で、ロジカルな推理が楽しめます。

『探偵団シリーズ』 by 金城宗幸: 中学生探偵団の活躍を描いたシリーズです。
感動・人間ドラマ:

銀河鉄道の夜』 by 宮沢賢治: 美しい詩的な言葉で描かれた作品で、人生や友情について考えさせられます。

星の王子さま』 by アントワーヌ・ド・サン=テグジュペリ: 想像力に富んだ寓話で、人間関係や価値観について考えさせられます。
コメディ・ユーモア:

キャプテン翼』 by 高橋陽一: サッカーをテーマにしたスポーツ漫画で、友情や努力が描かれています。

コンビニ人間』 by 村田沙耶香: 現代社会の中での一人の女性の葛藤を描いた作品です。

 

自己成長・学び:

『ひとりぼっちの〇〇生活』シリーズ by 岩崎夏海: 様々なテーマで一人ぼっちの主人公が成長していくストーリーです。

『図解 お金の教科書』 by 日本FP協会: お金や経済の基本が図解でわかりやすく説明されています。

 

これらの本は、中学生の興味や関心に合ったものを選んで読んでみると良いでしょう。読書を楽しんで、新しい世界や考え方に触れる機会として活用してみてください。

 

 私のおススメと被ることなく、提示してくれました。これこそ、おススメの本その人の価値観や状況等を映したとも言えそうです。よって、独断と偏見だと感じるのです。ChatGPTによって相対化することで気がつかせてくれます。また、似たようにGoogle等で検索すれば、様々な本の紹介ページが見つかるでしょう。

 ここで気がついてほしいことがあります。本だけでなく、例えば、進路職業のような将来に関連することなど、何か調べてみたいことがあったら、身近な大人に尋ねてみるのはもちろんのこと、ネットChatGPTのようなチャットAIに尋ねてみるのもいいでしょう。身近な人の様々な個性価値観に触れることも、ネット検索やChatGPTのような広い感覚に触れることもヒントになるでしょう。私で言うと、医者をしていると医療のことはある程度は分かっても、総合商社の仕事のことはそれほど分からないわけです。身近な人に言われたことがよく分からない、この大人は偏っている等と感じたときにも、普段からも、色々なところで調べてみることをおススメします。(2023年8月10日追記)

 

 

 

【最後に】

 いかがだったでしょうか。私の個人的な偏見興味の偏りはありますが、興味を持った本とか、+αのように自分自身で調べてみようとか感じられるものが少しでもあれば幸いです。

 あとは、知的好奇心を満たすようにアレンジした興味深い話をしてくれる人におススメの本を直接聞いてみることです。すると、あなたの前提知識状況に合うそのテーマの本を教えてくれるでしょう。普段からお世話になっている先生はもちろんのこと、中学校・高校の土曜講座課外活動に行ったときに、興味深い話をしてくれる先生が教えてくたりしました。普段は触れなかった仏教の本はそこがスタートでした。

 本には、娯楽以外にも知識を得て活用することによるメリットもあるのですが、やはり伝わりにくいものであったり、リターンまでに時間がかかるものでモチベーションにつながりにくいというようなことはあると思います。本は無理やり読んで楽しいものではないので、周りの人として本を楽しそうに読んでる姿を見せる、本やその話題に触れる機会を提供するというようなことも地道にして習慣化いくしかないと思います。

 また良い本があれば、ぜひ皆様も教えてください。あと、友達と遊んだり、体を動かすことも忘れずに。

 

 本日もお読みくださいましてありがとうございました。



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