"Med-Hobbyist" 医学の趣味人 アウトプット日記

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医学部・医療系勉強会の運営 ~悩むより楽しもう~ 体験談

医学部・医療系勉強会の運営

~悩みを吹き飛ばして楽しもう~ 体験談より

 

<目次>

 

 

 医学部医療系勉強会、学会の学生部門の運営に複数携わってきたことから、ちょくちょく個人的に運営の悩み・相談を受けることがありました。相談しようか悩んでいる人にヒントになったり、個人的に尋ねるきっかけになればという思いで書いている記事です。ちょうど1年前のブログをはじめたきっかけ(周囲からの有難い質問)への原点復帰のような記事です。

 勉強会の運営に入って、さらには勉強会の設立や代表までやって感じたことをシェアしつつ、運営することそのものが目的なのではなく、もっと運営する人にとっても有意義なものにするヒントになる部分があれば、ということで具体的に個人的な意見・感想を書いたものです。特に、オンライン化もあり勉強会が手軽にもなった反面、様々な問題点も顕在化したとも捉えられるかもしれません。

 

 過去に勉強会運営の悩みについて後輩から相談を受けた際に作ったパワーポイントがありました。公開するのは少しはばかられると思い、手直ししながら相談してくれた人に渡したりしていました。しかし、もしかするとコロナによる変化もあってなのか、この冬になっても複数の人から聞かれるので「もし役立てば」ということで支障のない程度に具体的にオープンにしてブログの記事としてここに記しておきたいと思います(もちろん、私をご存じでDMくだされば、今まで通り相談にのります)

 

1.勉強会運営の悩み

 よく相談を受ける医療系の勉強会運営や学生部門の運営における悩みは次のようなものです。

 

<運営の悩み>

  • 勉強会の準備
  • 参加者集め
  • 後継者探し
  • 継続性(開催頻度)
  • 内容(難易度や対象)
  • 温度差

 

 まず、勉強会やセミナー、学会の学生部門の発表の準備が大変という相談をよく聞きます。メンバーの他の人が大変ということで去っていったとか、去っていたことで予定以上の仕事量になったとか、全然動いてくれない人がいてそこがボトルネックになってしまったとかいう話です。

 さらに、準備ができたとしても次に参加者集めという課題が生じているところもあります。参加者を集めるのに苦労したとか、参加者が少なくて先生に申し訳なくてとか、聞きます。

 そして、負の連鎖後継者が見つからないという問題。もしくは、後輩はいるものの次期代表になってくれる人がいないというような問題。これは、勉強会に限らず、部活でも起こりうることだと思います。そして人間関係ギグシャクしないことを願うばかりです。

 

 もう少し掘り下げていくと、参加者集めや運営メンバーのモチベーションにも関係してくる内容(難易度や対象)、メンバー間での温度差、継続性(開催頻度)という問題も出てきます。

 

 私自身も、ぶっちゃけたくさん悩みました。例えば、温度差のある団体で期日を決めて各自で分担して何かをするのですが、期日までに完成しないどころか、催促・確認の連絡でさえ返信が来ないとか、1度ではありませんでした。

 ここで、次に考えて見てほしいことがあります。



2.なぜ勉強会をやるのか?

 悩む前に考えてみてほしい(言語化してみてほしい)ことがあります。

 

Thinking Time

そもそも、なぜ勉強会をやっているの?」

 

という問いです。よくあるぶっちゃけた答えとして聞いたものを挙げます。

 

<よくある答え>

  • 知らずに首をツッコんだら、抜けられない状態で…
  • 先輩から引き継いだから…
  • なんとなく初めはかっこよく見えたけど…
  • 初めは興味を持っていたけど、運営してまでは…
  • アウトプットや勉強になると思ったけど、運営するとコスパが…
  • 仲間とつながりたかった…

潜在的には…

  • お誘いに断れなくて…
  • 何となく周りからリードできる?
  • 意識高い系!?

というような理由で始めた部分もある人がいます。

 

 最初はちょうど学びたいことを学べる場所があった、仲のいい先輩がいたというぐらいの人も多いともいます。しかも良くも悪くも手軽な無料!もちろん、きっかけはめぐり合わせなので否定もしません。部活でも断れないことももちろんありましたし、それの延長かもしれません。

 ここは勉強会なのでその辺はもっとルーズでいいと思うのですが、勉強会以外での縦のつながりもあるかもしれませんし、その人次第の部分もあります。お誘いの時の運営内容とかけ離れていたとか、初めは興味を持ったものの詳しく知ったら初めに聞いていたことは桃源郷であった・ある団体や学会等の広告塔であったとか、〇〇の勉強会・学会の学生部門なのにテーマが〇〇でないことが多いとか…、というような齟齬もあるかもしれません。

 

 学生主体の勉強会であれば、コンテンツの質を維持する難しさとか、先生の呼びにくさとか、予算の問題、オンライン化の波との戦いなどがあると思います。

 学会の学生部門であれば、先生からの声かけとか、学生に向けた学会の宣伝・勧誘につながることをやるので思っていたよりも好きなことがやりにくかったとか、カタい感じのことしかやりにくかったとか、企画に時間がかかるとかあるでしょう。既存の枠の中では質が保ちやすい側面もあります。私自身は、学会の枠に入るなら、セミナーを企画するよりポスター発表をするなどに興味があったのも事実です。

 ここ5年ぐらいで学会の学生部門の創設をはじめとした流れで、既存の勉強会とテーマが被るものが増え、元から多くなかった課外活動をする人のパイの取り合いになっていると感じました。特に従来からの講義形式の場合(例:ERでの胸痛)は、誘われたから行ったもののやっていることも焼き増しで残念であったというような場合もありました。団体が変わっても運営メンバーが結構被るような状況もあり、元々のパイの少ない参加者も奪い合うと表現できてしまうような側面も感じました。さらにコロナ禍・オンライン化で顕在化したようにも感じるこの問題が、コンテンツ力、広報力、つながり的な部分含め、自然の摂理でどうなるかを見守りたいと思います。

 

 さらには、マッチングで有利になると思っている人、学会の学生部門から学会の階段を上がっていくという考えの人もいるので肩書優先・好奇心優先などの程度の違いからの温度差もあるでしょう。大学生活の忙しさも大学・部活・人ごとに様々で、温度差に関しては自分自身の温度に合うところを見つけるといいと思います。

 

 内容に関して言えば、学ぶだけであれば、「教科書や既存の教材(オンデマンドや倍速も可能)にあるようなことをなぜやるのか?」という部分に答えが見出せなければ、参加者集めに苦労するのは容易に想像がつくと思います。例えば、双方向性であるとか、アットホームであるとか、オンデマンドや教科書のような既存の教材では学びにくいところ(例:ニッチなところ、実技的なところ等)を学ぶ・実際にワークショップ形式でやるとか、この先につながる人間関係があるとか、メリットを考える必要があると思います。例えば、無料であれば仲良しクラブでもいいかもしれませんが、有料であれば参加者の時間も無駄にしないコンテンツを心がける必要がもっと生じると思います。ゆるっとふわっとしているだけで掴みどころのある話はなく、学びとして参加するメリットがないとか、開催回数も繋がりや居場所としても微妙な場合もあります。参加する意味のある(参加したいと思える)会にしないと準備しても人はこないし、苦労して参加者を誘ったり、参加者より運営の割合の方が多かったなど、「好き」以外の理由でやっている人にとって、とりわけ悪循環になってしまう面もあります。

 もちろん、自分自身が好きなことであれば、他の人は来なくても好きでやっていける人もいると思います。一方で「教えるという部分が好き」である程度参加者が来ないとやりがいを感じないという人もいるでしょう。

 他にも、やり方のスタンスとして、誰かの作ってくれた資料をもとにファシリテーターやプレゼンターをしたいという人から、自分自身で事前に調べた知識でしっかりと教えていきたいという人もいると思います。私は「私自身が調べたりまとめたりしたことが、役割分担という名のもとで発表者(プレゼンター)の名前のみで発表される」ことや「ファシリテーターとして個人の知識を活かさずに資料に書いてあることのみをやる」が嫌いでした。

 役割を細かく決めて縦割りをする集団からマルチプレイヤーのように中に時間のある人が何でも臨機応変に対応する集団までありました。中には、肩書き付きで事務のみをやりたいという人もいました。自分自身のやりたいやり方のスタンスを具体的に考えて探してみるとよいでしょう。後で具体的に紹介します。

 

 さらには、アウトプットやそこでの仲間との教えあいをはじめとする自分自身の勉強のプラスになる(例:その分野の学び方・調べ方などが分かる)と思い、運営にまで入ったものの、運営の手間と天秤にかけたら大変であったというようなこともあると思います。とりわけ、コンテンツ部分ではなく、参加者との連絡や事前準備の占める割合の多いところではそのようなことも生じてしまうでしょう。もちろん、パワポの作り方、GoogleフォームやZoomの使い方、進行、機材運用など(当時で言えばSlackを導入も自らの参加している勉強会の中で、私の主として運営していた勉強会が最初でした)、今後にも役立つこともあります。中にはそういうことを知るために1年間だけ運営に入るというような意識をもって運営する人もいました。

 アウトプットに関しては、そもそも勉強会でのアウトプット方法(例:パワポ)が自分に向いているのかを考える必要もあると思います。アウトプットすることのメリットなどを考慮しても運営に向いていないのであれば、外に目を向けると様々な勉強会やセミナーなどがあり、そちらへ参加するほうが手っ取り早いでしょう。

 他にも、その分野を学ぼうと思っていたのけれども、そこまで興味が湧かなかったというのもあると思います。

 また、元々は参加者であったけれどもお世話になったので恩返し的に何かを手伝う、教えてもらったので次は教える番だ、という感覚を持ち合わせている人もいると思います。私自身もそのような感覚で後輩につないでいきたい側面があります。勉強会という方法にこだわらないのでブログがメインになりましたが、レクチャーだけでなく教えあうカルチャーを繋いでいきたいものです(お世話になった先生から聞いた「レクチャーだけでなくカルチャーがある」というお言葉からです)

 

 仲間とつながりたかったというのも、勉強会の枠を超えて普段から一緒に勉強できる人が欲しかったというところだと思います。雑談をしつつ、興味の似た温度感の近い人・アツい同志を見つけられるかだと思います。普段興味を持っている分野の話題・悩み気軽に話せる(盛り上がる・雑談できる)仲間は勉強会や学会の学生部門の中でも、「どこにいってもあの人いるよな~」というような一握りです。普通にテーマパーク行ったりするような仲間は学内で作るというのか、学内にいるので、「そういう部分ももし合えばいいね」と考えておくぐらいが良いと思います。中には、本当に出会い目的であったというような男女もいたと噂では聞きますが、そのような場合はそもそも運営に入らずに去っていくでしょう。

 また、何も目的・中身はないのにただ情緒的につながる(つながりを前面にした企画に参加する)というのと、目的に向けてつながる(〇〇を学ぼう/しようと思って、そこでつながる)というのも、そしてそれらの割合も区別・意識したほうが良いと思います。時間は有限です。そして、自分も何かをやっていてつながるというのが、良いことが多かったように感じます。

 

 どれが正解ということもない人の数だけ正解があると思います。自分のちょうどよいところを探ってみてください。

 ということで、詳しく具体的な項目を考えながら挙げていきたいと思います。



3.勉強会のどこに心惹かれているのか

 ここで具体的に勉強会のどこに心が惹かれているのか、もう一度考えてみましょう!

 

勉強会の

  • 何(どこ)に
  • どの程度
  • なぜ

心が惹かれるのか!?

 

 他の人に言わなくてもいいので、自分の気持ち・考えに素直に考えてみたら自ずと解決策が見えてくると思います。

 

 考えた結果、今の勉強会や学会の学生部門と合わないのであれば、辞めればいいと思います。あくまで好きでやっていることであり、課外活動であると思うので、下手に残ってボトルネックになってしまうのであれば、辞める・やる気の程度を表明するほうがお互いのためになると思います。先輩から引き継いだ勉強会でも、「伝統」に縛られずに運営の人がやりたいように変えていけばいいと思いますし、残された数名が継続することに大いに負担に感じている状態(負担>好き・メリット)であれば閉じることも考えてよいと思います。

 逆に始めてみたら、ワクワクしてきたというような人は続けていけばいいと思います。始めてみたら/始めてみても、ワクワクするものを見つけるために、挑戦することは必要だと思いますが、ワクワクするものを見つけるために、そうでないことはどこかで損切りして次に行くことも必要だと思います。物の断捨離のように自分なりに「損切り」する基準を考えてみると良いかもしれません。

 

 そして興味が湧いたら、様々なものに参加してみたり、しばらく運営に関ったりしながら、内容や人間関係も含め「ここだ!」とマッチるようなところを見つけてみてください!(※私自身のマッチしたところが万人のマッチするところだとも思いません。)



4.具体例より着地点のヒントを探る

 勉強会で「学びたい」ことは例えば、心電図、診断に役立つ症候学や身体診察、環境問題やSDGs、農業と途上国支援、Google アナリティクスやマーケティングなど、様々だと思います。そして、学びたいことに関しては、具体的に思い浮かべることはできると思います。

 次に何かを学ぶとして、私自身が運営をしていた中で比較しやすかったのは、勉強会の運営方法の勉強会集団における違いでした。少しでも自分自身に合うところをみつけるヒントになればと、例を挙げていきます。

4-1.アウトプットの方法から探る

 自分自身の勉強のためにも運営に入ったという場合の具体例です(そうでない人は4-2まで読み飛ばしてください)。よくある勉強会にいる人のできるアウトプットには大きく4種類あると考えています。

 

<4つのアウトプット>

  1. 問題集(症例集など)を解く
  2. 自分用のまとめを作る
  3. 特定の人に教える(発信)
  4. 不特定多数に発信

 上記のうち、3つ目が勉強会の運営でよく行う部分かと思います。それぞれを詳しく紹介します。

 1つ目の問題集を解くというのは、MKSAPを解いてみるとか、試験を受けてみるとか、個人でしやすいことでしょう。

 2つ目はEvernoteでまとめてみるとか、Ankiを作るとか、マニアックな人であればObsidianを使うなど、フォーマット等は何でも良いと思いますが、自分なりに自分用にまとめてみる方法です。

 3つ目は、パワーポイントやプリントを作ってある特定の時間・場所(オンライン含む)に集まり教えるものです。

 4つ目はYouYubeやブログ、Twitterなど、不特定多数の人に発信する方法です。3つ目、4つ目には、必然的に「誰かに教えようとするという動作があり、知識の定着にも役立つと思います。

 それでは、それぞれのアウトプット方法の比較をしてみます。

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勉強・勉強会におけるアウトプット方法の比較

 さっと思いついたのは、上記のようなメリットデメリットです。

 双方向性に関しては、①問題集②自分用まとめの延長で友人と双方向性で「教えあうように」やることによって、③や④のメリットも教授できるでしょう。例えば、表立った勉強会にはしないけれども、臨床推論の症例を持ち寄るというようなことも楽しく学びになったことが何度もあります。なぜ表立った勉強会にしないのかといえば、外向けの本質的ではない部分の準備が手間であったり、楽しみ重視としたためです。「つながっている人」同士での開催です。

 また、不特定多数に発信していたとしても、ブログやYouTubeなどを友人も見ていて、個人的な友人とのグループチャットで盛り上がったり、フィードバックが来ることも多々あります。存続のためにやっている数名の下手な勉強会よりも、質問や有用な情報などで盛り上がったりします。

 さらに、アウトプットで不特定多数に発信しつつ、話題になるとか人とつながる以外にも、もし誰かの役に少しでも立てばいいなと思ってやっています。発信方法については、Twitterによる気づきの発信から論文まで媒体も様々ですし、文字媒体か映像媒体かによる準備の違いもあるので、手間や得手・不得手、この先の将来性などを考慮するとよいでしょう。

 また、stand.fmやYouTube話すようなものや、音声入力を使う方法があります。アウトプットにかかる時間を短縮しつつ言葉にするという過程を経ることで、知識定着時間短縮を両立することもできると考えています。iPhoneでの音声入力によるGoogleドキュメント入力はキーボード入力では得られない速さ・ラクさとアウトプットの両立の可能性を感じています(※医学用語の漢字の変換等には手直しが必要ですが…)。音声入力トークを活かせるアウトプットもよいでしょう。

 これらの発信に限らず、誰かに教えるというプロセスを疑似的にであっても組み込む(例:バーダック勉強法)ことでも知識定着の効果が得られます。また、ワシントン大学の学生に行った研究では、「後でテストをすると伝えた群」と「後で他の学生に教えてと伝えた群」では、後で教える群のほうが約30%高く内容を正確に覚えていたようです。

 

 不特定多数への発信をすることでもアウトプットの有用性がある中で「なぜ勉強会を続けるのか?」という部分の答えを考えてみました。私自身にとってはそもそものつながりきっかけが初心者向け・上級者向け問わずの勉強会にあるので、自分自身の労力を割いてある程度残す(月に1回程度)という考えや、本当に大好きな勉強会や学会の学生部門運営していてトータルで楽しい・達成感がある(周りからはつらそうに見えても、つらい時もあっても)という好きでやっている部分に尽きると思います。

 

 それでは、アウトプットの場のひとつを勉強会にするとした場合を含め、勉強会を運営する場合について詳しく考えていきましょう。

 

4-2.勉強会のテーマの深さから考える

 勉強会の運営をする際のテーマの深さから具体的な話をします。勉強会をやる際に同じ「臨床推論」を扱っていても、様々な会がありました。入門編から教科書では探しにくい・載っていないような興味をそそるマニアックなものまでありました。

 自分自身の求めている到達目標も考えるとよいと思います。いずれにしても運営で時間を割くことになるからです。私自身は教科書やCareNetなどの映像講座、セミナー等でお金を払えば(学生の間は一部はお金を払わなくても)、効率的に学ぶことができるものは、勉強会でやるための付加価値がなければ、わざわざ運営する時間がもったいないと考えがちでした。

 一方で、教科書や映像講座などを買うのはちょっと…とか、知らない人ばかりのセミナーに参加するのはちょっと…(Zoomで参加しやすくなったとは思いますが、それでも…)などというように様々な考えや自身のニーズがあります。

 どのような勉強会が、どのような雰囲気であるかを考えてみると、ヒントがありそうです。よく参加していた臨床推論の勉強会の例を用いて紹介します。(医学系は臨床推論、救急や内科の勉強会運営が多く、他は根本的に医療系以外が多かったため、最近流行りの医療系勉強会にて医療以外のテーマをするものとは少し異なりますが、ご了承ください)

 

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臨床推論系の勉強会の運営を通じて感じたこと

 

 よくある勉強会の方が、学内でも参加者には困りにくいでしょう。OSCEに役立つ等という誘い文句とともに何とか集められます。さらには、教えること自体が好きな人は教えやすいと思います。一方で、効率的に学べる既存の教科書等があることや運営者の学びをどうするか、盛り上がりをどうするのかというような問題はあるでしょう。他にも「これもいいね、あれもいいね、それもいいね」というだけで、その先の議論や背景の深掘りをせず、何か上の空で終わってしまうような場合もあります。また、よくある勉強会は母数が多いので、ニッチな部分でもマッチする勉強会・メンバーを探すきっかけの場所にもなりうる側面もあります。

 ニッチな勉強会は、好きこそものの上手なれというような感じでしょうか。一方で学内レベルでは参加者集めに苦労すると思います。そもそもZoomもありますし、学外の人とでも良いと感じます。マニア的な部分が好きであれば、物おじせずに参加してみれば、似た学年の似たようなぶっ飛んだ人もいると思います。また、初心者には横の先輩が後輩に教えてくれますので、よくある勉強会的な部分も教えることはできます。

 しかし、いずれにしても雷が落ちたような知の叡智を感じる勉強会の機会も多いわけでもないようです。私自身は、幸いにも周りに何名もそのような先生がいらっしゃいますが、出会ったことのない人もいるはずです。このような好奇心を満たしたり、知の叡智を感じるようなエッジの効いた勉強会の楽しさを知らない場合もあります。

 もちろん、上手にやれば両者の良いところを組み合わせたり様々なこともできます。また、いずれも症例をやって終わりとか、体験談を聞いて終わりではなく、データやエビデンス、一般化、ディベートに近い議論で話を昇華させたりすることも質に関わってくると思います。オンラインにより地域を問わず、自分自身に合う団体・参加者をマッチングしやすくなったと思います。

 

 また、得意なこと伸ばしていくことで求められて/楽しくなって、どんどんチャンスが与えられて「好きなこと」ができるようになっていくという人もいるでしょう。(好きと得意のあいまいな部分もあると思います)

 

4-3.運営の仕方が自分に合うか

 一緒に運営している仲間とやりたいことを相談しつつ、やりたい・やることを決めていける環境がある集団であることはとても大切であると思います。上がやっていたからという理由だけで継続しているようなところに入ったときに、「やりたいことはオプションでやって」ということで、現状維持で士気も下がったところでオプションまでやろうという人もほとんどいなくて、大変であったことも経験しました。

 上記のように各勉強会ごとの具体的な運営の仕方も様々でした。具体的に項目を挙げて考えていきます。

 

 運営の役割分担について考えてみます。本当に役割ごとで縦割りの勉強会(例:連絡係以外は連絡を返さない、個人的なアレンジや知識と関係ないファシリテーター方式、偶然良い資料を見つけても担当以外はスルー等)もありました。役職がどれほど広く/細かく決められているかも、団体の大きさや自分自身のやりたいこと/やってもいいこととマッチするかで比べてみるとよいでしょう。役職が決まっており、何をしている人なのか対外的には説明しやすい(名刺にしやすい)と思います。中には、広報の文章やパンフレット等を作るゴーストライターとは別に、広報用に華やかにSNSなどにUPする人が決まっている(そうなってしまった?)団体もありました。

 一方で、本人のその時の余力に合わせマルチタスクで様々なことをこなす勉強会(例:コンテンツづくりがメインだけど、連絡対応もしたり、貸会議室の手配をしたり、機材の調節・設置もする等)もありました。様々なことを学び・経験しながら運営していく柔軟性が身につくところもありました。

 また、運営をローテーションしていく運営もありました。例えば、メンバーは10人いるものの、2人ずつで各回を回していくというような5回に1回は運営、4回は純粋な参加者というようなものもありました。この際には、Give and Takeを平等にという意識もあったり、実質運営人数も少なく、各個人の好きなことをやりやすかったり、いつも回っていない仕事を直前にたくさんお願いされて焦るというようなことはなかったりと記憶しています。

 

 他にも、運営メンバーの構成もあります。学生だけで運営することに重きを置いている団体から、社会人がメインの団体まで様々でした。目的の達成に重きを置くのか、手段に重きを置くのかという視点や、社会人がいることのメリットなどを考えてみるとよいでしょう。学生だけの方が時間のかかる会議等はやりやすいかもしれません。学生がメインの方がやりたいと思っている行動そのものはやりやすいかもしれません。一方で、社会人の方が効率的時間の使い方資金調達などを背景に社会にインパクトのある活動に長けていたり、結果を出しやすかったりするかもしれず、様々です。

 

 コンテンツにこだわったり、パワーポイントにこだわったり、アットホームさを売りにする運営もありました。それぞれ実際に合うバランスのところを言語化して考えてみたり、探してみてください。これら(例:内容のニッチ/汎用さ、パワポのデザイン等)をどこまで運営のメンバーで足並みをそろえられる/そろえなければいけないかというのも考えてみるとよいでしょう。

 コンテンツを素敵な先生におまかせ、コンテンツを考えて先生に依頼する、学生でコンテンツも作るなど、コンテンツの在り方や準備の仕方も考えるとよいでしょう。学生だけでコンテンツを作るのは、適当な人であればある種の気楽な方法でもありましたが、せっかく公開してやるなら現場の声や実臨床からのフィードバックという意味を含めて先生等の監修を入れるかどうかも考えどころです。

 

 楽しさの方向性も様々でした。内容が好奇心を満たす楽しさ、知の叡智のような楽しさから、パーティーのような楽しさ、漫才のような楽しさまで、「楽しさ」の組み合わせや程度も団体で様々でした。どちらを優先するか、両方とも満たせばより良いなど、自分自身の求める「楽しさ」も考えてみるといいでしょう。

 

 運営の規模を考えてみます。運営規模(特に運営メンバーの数)が大きくなるほどエッジの効いた(尖った)やりたいことをやる集団は少なくなってくる傾向があると感じました。同調圧力の側面もあるかもしれません。多くの人とつながる一方で、みんなで合わせていくという部分も出てきます。その一方で、「遠くに行くなら皆で行け」という主旨の言葉もあるように仲間と一緒に動くことによる相乗的なメリットもあります。尖りたいならばそういう集団を探してみるというような視点や、機動性(フットワークの軽さ)とのちょうどよいバランス・組み合わせも考えてみてください。

 例えば、ゆったりとした頻度の医療系以外を含む大きな集団に所属して広い視点・学びを得ながら運営しつつ、尖った集団ガンガンとやっていくというような掛け持ちも良いかもしれません。

 

 運営のスピード感も考えてみます。運営の規模が大きくなるとスピード感は遅くなりがちだと思いますが、実際には次の点によると思います。ミーティングで全会一致に近い形で物事を決めていくゆっくりとした団体と、ある程度の権限は各部署にあったり、試験導入がしやかったりとスピード感もあると団体がありました。また、ミーティングで全会一致に近い形で進めるところほど、エッジの効いたことは実現しにくい反面、「全員に60点」というような安定運営のところが多い印象でした。

 

 他にも運営の考え方として、完璧主義的な運営」実験的な運営」かという見方もあります。外からの参加者が増えるとある程度は完璧主義的な側面は増えると思いますが、トップの考え方などでも異なってきます。完璧主義的なところでは、同程度の企画であれば事務的なことに割かれる時間が増える傾向があると思います。一方で、実験的な運営では山と谷があると思いますが、良くも悪くも予想外の結果なども楽しめる人には、新たな良い部分を見つけられて良いと思います。実験的にやってみると、案外打ち上げ花火的な企画でも上手に行きました。恐れずにやってみるとクセになるかもしれません。団体の母体、企画ごとの協賛の有無や先生による条件にもよるでしょう。

 また、関連している視点として、トップが管理したがる運営か、部署や個人のやりたいようにお任せする運営か、というのも好みがどちらか考えておくとよいでしょう。具体的に「〇〇をしておいて。詳しく言うと、進行は…、資料のフォーマットは……」と言われる方が好きな人は前者、「〇〇、よろしく!詳しくはあなたに任せた。やりたいように。相談等にはのるから」というのが好きな人は後者が向いていると思います。さらに、管理したがる運営の場合は、後になって細かいところで指示されて直すことが苦手か、事前に詳しく指定される程度なら大丈夫かも考えた方がいいでしょう。

 

 これらの項目は、自分自身が運営にも関わってみようかなと思った団体の「色」や、その時の団体のリーダーを中心とする考え方にもよって変わります。運営に入ろうか悩んだときに具体的に運営について聞いてみるとか、ひとまず入って実際にやってみて合わなければ次で辞めるというので良いと思います。一度正式に運営に入った場合に辞めにくいところであれば、運営をやってみる際に「お試しで1回運営に入ってみる」というのを条件に入ってみるのも良いと思います。勉強会でも大切な人間関係の居心地も一緒にチェックしてみてください。

 

 さらには、いずれの運営の仕方をしている団体でも、準備の手間をどう減らしていくか?という問題がありました。どのような優先順位をつけるかで変わってきます。例えば、解説付きの楽に使える本を探すとか、症例のパワーポイントの準備をする手間を省くというようなことも、根本的に運営の人の学びの時間を増やす(作業時間を減らす)という視点で有効でしょう。症例探しや準備の時短のためのGoogleドキュメント等の活用について詳しくは下記の記事をご覧ください。

臨床推論 症例探し・下調べ ~自学自習や勉強会の開催に向けて~

 他にも、お互いの時間をムダに取らないようにミーティングを区切る(会議部分と情動的な会話の時間を分けてメリハリをつけ、退出したい人は退出できるようにする等)、ミーティングを減らす、ミーティング参加者を絞る(ただ座っているだけの人をなくす)ことや書類を増やさないことを、取りまとめる側として運営の手間を減らすために意識していました。ミーティングや書類をやっているだけでも時間がかかり、仕事をしている雰囲気になってしまう人もいるからです。普段から細かなミーティングをしなくてよいような人間関係をミーテングや準備の外で作っておく/人間関係がすでにあると、運営では遠回りのようで近道というような濃い関係もありました。

 

 また、運営(特に運営内でのやり方の相違や事務的な部分)で切羽詰まった時には、運営することによりそのテーマそのものを学ぶことが嫌いにならないよういったん距離をとることも選択肢として残しておくとよいでしょう。

 

4-4.運営とのかかわり方

 別視点として、運営メンバーに入るか、入らないかの二択だけではないということも紹介します。運営に入るだけでなく、〇〇の時に呼んでもらう/コラボするというようなスタンスもあります。例えば、公衆衛生に興味はあるので公衆衛生がテーマの際にはコンテンツに携わるけど、救急のテーマの時には携わらないというようなイメージです。テーマごとに別団体の立ち上げするか悩みますが、学内など環境が限定されている場合には有効だと思います。

 他にも、団体に所属する運営者ではなく、教える側やコンテンツ提供者としていろいろな団体をまわるということもひとつの選択肢になります。この際は、いわゆる運営ではなく、コンテンツ力、発信力パワポといったコンテンツや教える力に注力して自己研鑽することになると思います。

 さらには普通の勉強会の枠を超えて、動画や撮影が好きで、動画編集(Adobe Premiere Pro)や写真編集(Photoshop)やパンフレット作製に長けていて、そこだけお手伝いするというようなスタンスもあります。勉強会運営側としては運営に入ってくれることで確約できるという安心感がメリットだと思いますが、運営に入ることによる本人のメリットは所属感ぐらいでしょうか。一方、運営に入ることで、運営に入った理由を何も知らない他の運営メンバーから「私たちは〇〇しているのに、動画係は何もやってくれない」とか陰口(妬み?)が生じるようなリスクもある団体もあるでしょう。医学部のコミュニティは狭いことが多いので、早く仕事を終えても「動画係の〇〇は暇そうにしていた」と誤解されているかもしれません。そういう意味でも、どの距離感で手伝うかというのも考えるとよいと思います。

 

 勉強会を通じて、その分野の学び方・調べ方や有用な情報ソースを知ったりすることもできることがメリットだと思います。しかし、勉強会団体の運営でしか学べないことでもありません。ある団体の運営よりも、尊敬する先生のメンティーになるように、先生のお手伝いをさせてもらいながら学ぶ方法もあると思います。また、勉強会団体から様々な先生にやってほしいことを依頼する団体と、ある先生がいらっしゃることによってできた団体でも異なると思います。

 

 他にも、勉強会の運営も医学部の学内の部活等の人間関係の延長としてやるというスタンスと、課外活動としてやりたいことを意気投合できる人とやるというスタンス、さらには自分の感情を抑えてやるスタンスと自分の感情に素直にやるスタンスをはじめ、本人のスタンスの違い・グラデーションもあるでしょう。自分の感情を素直に表現できるメンバーとの方が新しいことに挑戦したり、ワクワクと運営しやすい気がします。

 

4-5.そもそも医療系勉強会で良いか!?

 医療系のテーマ以前に、医療系以外セミナーや勉強会/講演会の方が気づきや学びがあって良かったなんてことも多々ありました。医療系以外のセミナーに行き、普段いかに狭い世界(常識が似ている人たちの世界)にいるのかと気づかされて、医療系以外で運営して広いつながりや広い知識(視点)を得るという方向性もあると思います。医療系勉強会の中では医療以外のすごいテーマだと思っていても、その分野に関しては医療系勉強会に縛られなければ、もっとしっかりした勉強ができる環境や分かりやすいものがたくさんあります。GoogleYouTubeで検索すれば、やり方を解説してくれるものまであります。

 個人的には、医療系以外の人とお会いすることでの刺激は、格別でした。医学生・医療系の人以外の参加者の多い環境での話は、価値観を作っている背景知識も異なり、とても学びがあります。グロービスもそういう楽しさがあるのかと想像しています。そういう意味でも医療系団体と医療系以外の団体というように、複数に入ることも視野に入れつつ、掛け持ちしやすい程度にするのもよいと思います。他にも、inochiのようなアクションしてみる学生団体、さらにはインターンなどと様々な選択肢があります。また、試験や就職に役立つというような目にみえる利益だけでない楽しみも見つけてみてください。

 

 医療系団体をやってみて、医療系の部分以外の何か企画やモノなどを組み立てる部分好きだと思えば、医療系の勉強会以外にも出ていくこともよいと思います。インターンNPOなど他のことで医療系とは異なる世界をみることもできますし、ゼミ、勉強会やセミナーなどにこだわらなくてもよいかもしれません。また、医療系でも医療系以外でも運営で生じること・両者の差異なども団体次第では感じるでしょう。

 医学生のよく出席する勉強会は無料が多く当たり前に感じているかもしれませんが、無料の多いプライマリケア系の勉強会の異様さにも気がつくかもしれません。ダンピングととるか、モチベーション的にも参加費を取った方がいいか、業界の宣伝のためととるか、スポンサーもなしの善意と取るか、いろいろあるでしょう。

 他にも、1、2年生の時に教養科目に触れる・触れることができる機会が多いわけでもない医学部(他学部でも大学次第ですが、…)においては、Courseaのようなものもよいかもしれません。今回は医療系勉強会の運営というテーマなのでこれぐらいにしておきますが、医療系の運営の中だけで悩んでいるのはもったいないということだけでも伝わればと思います。

4-6.「辞めやすい」・「変えやすい」か!?

 団体の運営形式やメンバーの数・縦割りの具合によっては一見すると辞められない/変えられないように感じることもあるでしょう。そのときの選択肢としては、前代のやってきたことをそのまま引き継ぐ必要はなく、運営メンバーのその代のやりたいことをやるようにする、それでも合わない場合は辞める団体そのものを閉じる)というような選択肢もあります。

 「伝統が、伝統が」というような思考が停止しているような団体の場合は、運営メンバーの代で大きくやることを変えるのは大変だと思います。やりたいことが合致せず、わざわざ変えるのであれば、新規団体の方が良い可能性も高くなります。オンラインで設立も容易になりつつある中、すでに入っている場合は辞めることを考えるのもいいと思います。

 自由に何でもやっているような好奇心旺盛の団体であれば、臨床推論をやったかと思えば、MKSAPをやるというようなフリーなところもありました。学ぶという視点で似ているのであれば、運営メンバーが変わる毎に、仲間と一緒に自分たちのやりたいことをやるように変えると良い可能性が高いと思います。他にも、新たなコンテンツや手段を実験しながら良くしていく場所にもなりやすいです。

 今年のテーマは〇〇というような形でやっている団体もあります。そのテーマに興味があれば、掘り下げてみるよいきっかけになるでしょう。一方で、そのテーマが実は掘り下げていったら、興味のある細かい分野/アプローチではなかったというようなこともあったりします。運営スタンスとも言えますが、こればかりは、テーマを決めた場合に余程のことがない限り年の途中で団体のテーマを変えることはできないでしょう。

 そのテーマに合わせて、コンペや社会への発信なども、社会へのアウトカム優先で本気でやっているところもあります。そのような団体では運営からドロップアウトしていく医学生・医療系学生を見てきました。ドロップアウトする人がいても仕方がないことを前提に走っているので、興味があればトライしてみるのも楽しい経験となるでしょう。別に失敗したって、辞めたって気にする必要はありません。プライドに邪魔されないようにして、素直にできないところも早めに相談すれば焦げ付くことも基本的なく、学びになります。何とか団体を存続させているようなところと違って、ガンガンやって成果も出して人気のあるオープンな団体では、周囲を見ていると、「辞めます」と言えばイザコザなく辞められる素敵な環境と感じるところもありました。辞めれることで、お互いのためにもなると思います。そして、いろいろなことに挑戦やすくやりたいことを見つける機会が増える良い循環にもなると思います。とりわけ、ここ数年でオンラインの企画が増えて、地域に縛られることなく自分自身に合う団体を見つけることができます。

※プラスαの無給の活動で全体の足を引っ張らないためにも、できないと気がついた時にはプライドは捨てて早めにできないと伝えるべきかもしれません。

 

5.最後に

やりたいこと

やりたい人やればいい!!

 

 自分の心地よいところをグラデーションとして具体的に言語化したり、考えたりしても最終的にはプラスαの活動なので自分がやりたいこと(好きな・楽しいこと・興味を持つこと、学びたいこと)やりたいように、やりたい人たちと一緒にやって、それに参加者がいればよかったねーという程度で考えていくのもひとつです。運営に入るのではなく、自ら作る選択肢もお忘れなく!

 後になれば、やりたい後輩がやりたいようにやってくれます。継続しなくたっていいし、意味もなく先輩のやり方でやる必要性もないと思います。自分たちで運営するときに忘れないでほしいことは、やる意味を考えることを忘れないということぐらいでしょうか。


 やりたいことだからこそ猛烈にやり切ったときの達成感のようなものを味わうことのできる団体もありました。そういうような団体も地区に縛られず全国規模で探してやっと見つかりました。ハズレの異業種交流会のようなただただつながろうというものと異なり、一緒にやりたいこと(目標)に向かって共に歩んだ仲間との絆や、行けるところまでガンガンやっていくような企画で達成感を多く感じました。辛かったこともありましたが、好き・やりたいことだからこそ乗り越えつつ、全体としてみれば進めているときはとても充実した時間で(楽しく・嬉しく)、運営企画が終わったときの達成感やら解放感やら、寂しさのようなものがありました。

 一方で、ゆるゆるとやりたいテーマ/伸びしろにしたいテーマの勉強会についても、マイペースまたはペースキーパーのようにやれる団体をオンラインで全国から探すことができるようになりました。もちろん、勉強会だけでなく書籍や一般的なセミナー参加など、他の選択肢も含めてです。

 

 運営にトライしてみたり、大きな規模になったり、新たな分野をやってみたりと、先に進めたことで新たに見える物事もあります。ゴールを再設定しながら、どんどん歩んでいってほしいと思います。いろいろなことに触れてやり続けたいことを見つけるためにも、とりあえず興味を持ったらやってみて、またそこで感じたことをヒントにして次に行けばよいと思います。

 

 いろいろな勉強会運営の問題に悩むより、あなたがやりたい(好きな)ことがちょうどよくやれところで、あなた自身がやりたいことを楽しんでください! きっかけは〇〇を学ぶというような損得勘定であったとしても、最終的には損得勘定を超えてなんだかやっていると楽しい・充実しているというような、教えたりする「生産者」としての楽しみを知ることができる運営となりますように。私にとってそういうときは、運営しているという感覚とは異なり、何かを作り上げていると感じています。

 

 1人でも楽しめる人が増えれば、幸いです。

 

 そしてそれが、「医学部生活で勉強に関する やって良かったと思うこと」でも挙げた出会いにもつながります。その出会いからつながる、悩みを共有・相談でき、一緒に支えあい前進してきた友人・人間関係かけがえのないものとなると思います。

mk-med.hatenablog.com

 

 

P.S.【1周年】質問をもとにした記事

 このブログをはじめたきっかけでもある有難い質問をもとにした主な記事は、カテゴリー体験記(体験・訪問記) または その他(その他・勉強法) に多くあります。

 あのときに言語化・記録にしておかなければ、忘れていたこともたくさんあると思います。今回の記事も2021年(去年)だけでも1月、4月、5月、…と様々な人から何度か相談を受けた際のパワポや文章などをもとに公開内容を調節し、つなぎ合わせた内容となっています。いつも質問してくださり、ありがとうございます

 これを機会に質問をもとにした主な記事を紹介させていただきます。

 

<質問をもとにした主な記事>

  1. ①勉強に関するやって良かったこと ~大学生活 医学部卒業までを振り返って~

  2. ②勉強に関するやらない方が良かったこと ~大学生活 医学部卒業までを振り返って~

  3. 臨床推論 症例探し・下調べ ~自学自習や勉強会の開催に向けて~

  4. 初期研修病院選び(マッチング 振り返り)

  5. 時短×自分らしいPowerPoint①【スライドマスター作成前に】

 

 今後とも、当ブログをよろしくお願いいたします。本日もお読みくださり、ありがとうございました。

 

 すべてに返信できるわけではありませんが、これをもとにご質問(DM)をくだされば、また記事にない内容をご質問くださっても可能な範囲で対応いたしますので、よろしくお願いいたします。