読書ログ(書籍紹介)
『考えることは力になる ポストコロナを生きるこれからの医療者の思考法』
岩田健太郎(著)
巡り合えて良かったと思う書籍の紹介です。普通の医学書を紹介するというより、周辺をテーマにしたものや興味深いものを紹介できればと思います。
今回は、孤高な岩田健太郎先生の考え方に触れることのできる書籍の紹介・読書ログです。
【こんな人におすすめ】
- ロジカルに考えれるようになりたい人
- 質問上手になりたい人
- 情報リテラシーを高めたい人
- 情報を吟味できるようになりたい人
岩田健太郎先生の普段の考え方が垣間見れるのではないかと思うようなワクワクする書籍です。
この本を紹介する理由は何といっても、医療者が感性豊かに論理的に考えるためのひとつの方法を照らしてくれるような本だからです。「こういう決まり事だから」ということで思考停止になったりしていませんか? 解答を出すのは上手だけれども、なぜか疑問は湧かない、質問したいことはないというような状況になっていませんか?
「なぜ、こういう決まりなのか?」というように「Why(なぜ)」を大切にしてロジカルに考えて、もっとよくできることがあると思います。
タイトルには、ポストコロナを生きるこれからの医療者の思考法とありますが、コロナに関係なく、医療者が論理的に考えるための方法を教えてくれます。
本の中では論理的(ロジカル)に考えるための方法を順に紹介していきます。まずは、感情豊かになるための方法、上手に質問する方法、Becauseによる論理をチェックする方法、他にも帰納法や演繹法をはじめとする理論、話し方や議論の仕方という相手とかかわる部分や英語の勉強、トンデモ情報を見抜くために情報の検証の仕方もあります。すべてを読んで、普段医療に関わる身として自分で考える力が手に入る気がします。考える力を身につけて医療をはじめ様々なことに関わっていったら、自身のこと、自身の周りの事もより良くなっていくと感じます。
また文章の書き方もところどころ、ツッコミの様なものもあったりと、決して硬い教科書のようなものでもなく、すらすらと読みやすい点も良かったです。
この本のようにはすべては無理でも、こういう考え方があるんだというだけでも、読んでみる価値があると思います。
本日も読みくださり、ありがとうございました。
今回取り扱った書籍です。アマゾンの読者レビューをはじめ、気になる方はチェックしてみてください。