"Med-Hobbyist" 医学の趣味人 アウトプット日記

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②勉強に関するやらない方が良かったこと|大学生活、医学部卒業までを振り返って

医学部生活勉強に関するやらない方が良かったと思うこと

 

<目次>

「①勉強に関するやって良かったこと続編です。

 

 ①勉強に関するやってよかったことと同様に、現在(書いた時)から振り返ったときの個人的な解釈です。その当時はここまで「やらない方がよい」と認識していたわけでもありません。むしろ、その当時はやった方がいいと考えてやったものもあります。

 これから挙げるものは「やらなかった方がよかったこと」ということで多かれ少なかれ後悔・失敗をしています。私自身の後悔・失敗を棚卸することで、これを読んだ人が後悔しない・後悔が減るような対策を立てる一助になれば幸いです。

 また、やってみたいことがあれば、是非早くやってみて成功できなくとも、早いうち失敗して次に行けると良いと思っています。私自身が「やらない方が良い」と考えていても、お読みの方が「やりたい」のであれば、ぜひ早いうちにやってみてください。

こちらも大学の試験勉強や国試・CBT対策に直接的に関係しやすい部分から挙げていきます。

 

 

1.CBT用の予備校講座

 大手国家試験予備校から販売されているCBT向けの講座も一抹の不安から買いました。どうせ勉強するなら国家試験用でよいし、私には中途半端でした。「①勉強に関するやってよかったこと」で前述の通り、Medu4をCBT前に完成させることになりました。

 CBTの前に臨床医学の座学の講義があるので、その際に国家試験予備校の国家試験対策講座を買えばいいと思います。CBT用で学ぶと、CBT後にまた新たなテキストで国家試験に向けて書き込んだりしながら学び始めることになります。

 

 

2.まとめノートの作成

 2年生後半・3年生あたりから始まる臨床科目の授業を参考にまとめをつくりました。紙のノートではなくWordやGoogleドキュメント主体で、基礎医学の時よりも後で復習するだろうという予測のもと、力を入れて作りました。学内の試験対策には役立った面もありましたが、労力に合わず、卒業時まで使うこともありませんでした。
 やはり、ゼロベースではなく、レビューブック(メインは暗記用)やMedu4のテキストといった既製品を軸に書き込んだりしていく方が、個人的には時間的なコスパも、内容の偏りもなくてよかったと思います。

 また、まとめノートが暗記用なのか、調べる用なのかを考えれば、暗記用を作る程度でよかったと思います。調べる用はむしろ、既製品の教科書や二次文献でよいということにもっと早く気がつくべきでした。今になって開いてみてもゾッとします。

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まとめ:全科目に対して作っていたと思うとぞっとします。

 

 

3.断れなかった過去(過去と言いたい…)

 いろいろな勉強会・運営等に誘われました。忙しいけど、振り返ってみると何も成し遂げていない…となってしまったものもありました。(今でもあります。6年生になるまでは本当に断れませんでした。)
 「少しでもいいから」と誘われることもありますが、自らやりたいことでなければ、お互いのためにもお断りすること大切です。運営に入ってみてマッチング対策になると思い込んで、見栄で、従来からの部活のような「伝統」をここで絶やさないという目的の人もいます。やっぱり、ぶっ飛び方やパフォーマンス、モチベーションが異なってきます。最後は義務のようにやることもありました。ボランティアのような社会通念上良いとされることへの勧誘であっても同様です。

 他にも、通年等での目的もはっきりせず中途半端に医学生の勉強会風でキラキラ意識が高いの勉強会で、「このような運営は嫌だ。二度とやりたくない!」というような所もありました。それゆえに断っても後悔するようなこともなく「このような運営」をしているところはやりたくないと腑に落ちているのかもしれないと感じます(そういうところに限ってあちらから執拗に声をかけてくることもありましたが…)。

 また、誘われた場合は「なぜ行くのか」を明確にして、全く知らないことに触れるために行く、テーマがはっきりしていてやりたいことをやるために行く等にするべきでした。同じテーマ(例:ERでの胸痛のレクチャー)で焼き増ししているだけの勉強会もありました。他にも似たようなテーマでもシンポジウムのようなものでは、1時間や2時間程度では深まってきて、「ここから」というところで毎回終了というようなこともありました。「参加者が少なくて必死に誘っていた」と後で聞いた時のショックもありました。知識等の習得を目的の場合、内容が被るうる単発の勉強会・学会・セミナーに何度も参加することは避けて、早くから教科書体系的なプログラム、資格試験に参加すべきあったと反省しています。

 そもそも誘われた際に「断るために理由が必要なのか?」と感じていました。魅力的に感じなければ、目的に合致しなければ等、参加する理由がなければ断ればいいと感じていました。変な流れを過去に繋げないためにも、後輩に実質的に強制させないことはもちろん、しつこく勧誘しないようにしていました。

 

 そして、すべてにYesと言わず、「Noと言うことで、Yesと言うことよりも多くのチャンスを引き寄せる」(何かを手放し空いた時間を作ることで、新たなことをすることができる)と思うのでちょうどよいバランスをみつけて、有限な時間等を有意義に過ごしてください!

 

【P.S.】勉強会運営

 勉強会・学会の学生部会の運営に関しては、特に先生、先輩や後輩、同期をはじめとする、目的や興味前提とした人とのつながりが宝という側面もありました。それこそ、好きなことを気の合う仲間と突き進むエネルギーにあったと思います。一方で学会やセミナーで、運営の雑務に追われる・本質的でない部分に追われるというような運営貧乏とも言える問題もありました。勉強会運営についてお悩みの方はこちらへどうぞ。

 

 

4.SNSの見過ぎ

 やって良かったと思うところでの「出会い」にもつながるSNS(特にFacebook)ですが、一方で時間の浪費にもなっていました。1日5分とかもっと低学年のうちから時間を決めてタイマーを使ったり、アウトプットのみに近い形で使えば、もっとSNS以外の部分に時間が有意義に使えたと思います。

 なぜかというと、Facebook等で情報収集している際に多いものは「報告」の類でした。何か論文を紹介してくれたり、有意義な情報(コンテンツ)を紹介してくれたり、得るもののあるような体験報告を綴ってくれたりするものや「〇〇やります。参加者募集!」というような有意義なものや拡散する価値・必要性のあるものに巡り合うよりも、「〇〇しました」という程度の報告だけのものが多かったからです。〇〇をした結果としてすごいことになった報告なら分かるのですが、この業界で「すごい人」に会った(その後に結果が出たならまだしも会っただけって?)というような、承認欲求(他者からの外的報酬)の暴走、先方との大人の調節があったにも関わらず事情も分からずにリアルタイムでタグ付けしたり、写真をアップして何でもないことを報告する人、嫉妬など、様々な問題もありました。承認欲求の暴走による、中身が置いてきぼりの勉強会や、自分の周りのことを置き去りにしすぎたり、共依存のようなボランティアなども要注意でしょう。

 他人と比較型のSNSFacebookや特に公開アカウントのInstagram)の宿命でしょうか。ぜひ、お読みの皆様におかれましては、過去の自分との比較だけにしていただければ、様々な面でも有意義だと思います。

 

 他にも運営の立場上SNSにアップする関係でそこから見てしまうというようなことやSNSをアクティブにしておくというような意識もありました。これこそ、宣伝のためであれ、素であれ、SNSでプライベートでもなく中途半端に勉強会でキラキラするSNSをする気もないので、運営を6年生になって卒業と同時ぐらいに、そういうSNSが絡むような運営からすべて降りることができたのはとても嬉しく思います。SNS(特にFacebookのような仕事凄いアピールをしがちなメディア)では、すぐに手に入りそうな映えそうな成果のようなもの(例)を求めてしまう行動を促しやすい点も気をつけたたほうがいいと感じています。そして、周りのSNSの投稿に焦らず、長期的役立つ知識能力、技術等を身に着けたほうがよいと、個人的には感じています。楽しいわけでもなく、リスクのあるFacebookから適度に距離を取れるようになったのは幸いでした。

 あとは、スマホ内のアプリ通知を消したり対策することで本来集中できる時間がブツ切れになってしまったりというような「ながらSNS」を避けることもできるための対策も意識することができたと思います。そうすれば、1時間あるときに1時間ちゃんと何かに向き合える時間が増えたと思います。

 

【P.S.】スマホ・投稿型SNSとの向き合い方

 その後に、スマホ脳』『News Diet』を読んでさらに対策もしました。ついついスマホを触ってしまうというような悩みから、投稿型SNSや炎上商法との関わり方、スマホの通知設定など、気になる方はチェックしてみてください。

 

 

これらのメッセージの最後に…

『比較は過去の自分だけに!』

 いろいろな勉強法、いろいろな人、調べ始めたら止まらないぐらい多くのことがインターネットで分かるようになりました。そしてSNSにはコンテンツではなく「〇〇しましたー!」というだけの報告もたくさんありました。
 人によって、良し悪しも様々です。他の人・ことは手段として参考にはしても、他人と比較しすぎるのは苦しいと思います。最後は昨日の自分と比べて成長しているかの比較に留めて欲しい。そして、様々な視点から遊びだって、勉強だって楽しむことも大切にして、毎日を充実させて欲しいと思います。他の人・他のこととの比較の泥沼にはまらず、長いスパンで考え・前に進んで行くために。
 そして、何よりその時しっかり考えて決めたことであれば、それがベストな選択です!

 

好奇心を大切に♪

  • やりたいことを/方法で 楽しく 勉強してください!
  • プラスαの勉強であればなおさら、楽しくないと続きません!

 

 質問してくれた後輩に感謝しています。振り返りの機会をありがとうございました。

 

 

【前回記事】やって良かったこと

mk-med.hatenablog.com

 

【参考記事】マッチングに向けて

 勉強に関してだけでなく、マッチング(初期研修病院選び)についての回想記事もあります。見学時に何をチェックしていたかなど、気になる方はよろしければご覧ください。

mk-med.hatenablog.com

 

 医学部勉強会運営等でお悩みの方はよろしければご覧ください。

mk-med.hatenablog.com