医学生からはじめる アウトプット日記

医学生のうちにはじめてみたいということで始めてみたブログです。体験のシェアや、日常の医学に関連する疑問の「なぜ」・「なに」を大切にアウトプットする場としても使いたいと思います。少しでもお役に立てば幸いですが、自己責任でお願いします。また、内容に関しては自身の所属等とは一切関係ありません。

①勉強に関するやって良かったこと ~大学生活 医学部卒業までを振り返って~

勉強に関するやって良かったと思うことを紹介します。

 

 ちょうど医師国家試験も終えた振り返りの時期に、ありがたいことに後輩から質問を頂きました。医学部卒業までの勉強に関してやって良かったと思うこと、やらない方がよかったと思うことを教えてほしいとのことでした。

 どこまで参考になるか分かりませんが、現在(書いているとき)から振り返ったときの個人的な解釈です。勉強とそれ以外の境界も曖昧なため、ある程度以上関連すると思った内容を書いていきたいと思います。

 もしかすると、大学の試験や国家試験に向けての質問かもしれなかったので、その辺りに直接関係する辺りから挙げていきます。また、ブログを開設する機会にもなり、本当に感謝しています。

 

1. Medu4をCBTまでに完成
 4年生になってMedu4のメジャー、産婦、小児、マイナー、救急、麻酔、…といった基本的なもの(公衆衛生、テストゼミを除く)をすべて終わらせました。1日1コマ以上をコンスタントにやっていくことでCBTまでに終えて、QB CBTをある程度解くことまで可能でした(何周もしていません)。
 それによって、CBT後に国家試験対策に取られる時間が少なくて済み、様々なことに時間を使いやすかったです。またCBT後の国試勉強時間はわずかですが、4年生からずっと同じMedu4のPDFを軸に国試用としての論理的な思考を勉強をしていくことができました。6年生の後半にMECのサマライズ、必修予想講座、直前予想講座、ラストメッセージを予想問題として、Medu4の国試究極マップを基礎の総復習として買って皆に合わせた感じです。
 前倒しで勉強するのは国試・大学の試験対策以外の「その時にしかできないことをするため」です。受験勉強の時のようにひたすら前倒しすればいいわけでもないと思います。そして、まとまった期間がないとできないこと(留学、企画、一部の資格試験等)に挑戦するために使うためです
※当時、学年に関係なく(CBT前でも国試向けのものが購入でき)、自由に購入できてオンデマンド映像+PDF等(ノマド式)で行え、講座もある程度網羅されているものはMedu4だけでした。

 

2. 体系的な教材を使う

 学内外の勉強会(例えば、臨床推論、救急、身体診察)や「○○対策講座(短時間)」に参加すると勉強した気になります。もちろん、勉強会で学んだテーマは勉強になっています。しかし、いろいろと参加していると、とっつきやすかったりする同じテーマ(例:胸痛の鑑別)を何度も聞くけど、まったく聞いていないテーマ(例:関節痛の鑑別)があるというようなことが多く起こりました。
 体系的に勉強するには、勉強会をきっかけとして簡単な教材(書籍、動画のシリーズ等)をちゃんと学習することが大切だと思いました。いろいろなところで感じたのが、しっかりと勉強している先輩は勉強会への参加に関わらず、教科書やMKSAPのような自学自習用の教材を使ってしっかり勉強をしていると感じました。そして、教科書等の情報の濃さ・信憑性や動画のとっつきやすさも活かして、教材で勉強したことが効率的であったと考えています。

 

3. 「スタディツアー」への参加

 2年生のとき、海外(ベトナム)での「スタディツアー」にはじめて参加しました(元々、途上国に興味がありました)。現地の医学生に会い、様々な医療現場を見学し、英語でディスカッションもして、発表するというようなワークショップを通じて、インスピレーションをたくさん得ました。途上国での医療のことはもちろん、普段の考え方についても良い影響がありました。
 特に英語がネイティブではない医学生が英語で医学を学んでいる現場を見て、現地の医学生が英語を用いているところをみるだけでもインパクトが大きく、日本人として恥ずかしくないような人になりたいと日本に帰ってから負けじと勉強する原動力になったと思います。何事にも挑戦あれ!

 この後、ベトナムへは3年生の時の少数民族の村の医療施設建設調査や5年生になる春には留学(病院実習)でもお世話になりました。6年生のときはアメリカなんて夢見ていたりしたら、COVID-19でそれどころではありませんでした。もっと日本で学んだ後に行く方がいいとはあまり考えず、行ける時に行くことをおススメします。


→「スタディツアー」(正式名称などは異なる)は、アイユーゴーというNPOにて参加ならびに関わらせて頂きました。その際の活動の一部が分かるものは以下の通りです。

アイユーゴー通信 第26号 2017/8発行|アイユーゴー

アイユーゴー通信 第27号 2017/11発行|アイユーゴー


4. 英語に触れる

 New England Journal of MedicineのCase Records of the Massachusetts General Hospitalをはじめ、気になる文献や洋書の教科書に普段から触れることで、国家試験用にも特に英語を勉強することなくクリアすることもできました。
 もちろん、英語そのものへの心理的な壁が低くなることで、COVID-19はじめ様々な情報にアクセスしやすくなりました。
(英語にまったく壁がないわけではありませんが、個人的に英語に触れる前との比較です。)

 

5. 総合診療との出会い
 途上国の医療に興味を持つ中、3年生のときに「大阪どまんなか」で総合診療に出会いました。ジェネラリストをとても魅力的に思う一面を見つけました。あまり検査ができない途上国でも使える身体診察や様々な疾患を診ることができる辺りがきっかけでしょうか。
 社会と医療のかかわりを考える上で様々な視点へ興味を持つきっかけとなりました。
 また、臨床推論との出会いは、これまで縦割りで学んできた知識を割りでみる視点を与えてくれ、理解が深まりました。

 

6. 教育熱心な病院での実習・留学

 教育熱心な病院や診療所での実習(もしくは参加型の見学)を通じて、現場で継続して学ぶ姿勢患者さんとの向き合い方を身をもって体験しました。勉強会ではこのような経験はできなかったので貴重だと感じます。
 ベッドサイドはもちろん、臨床的疑問に対して文献を探すことや机上の通りにはいかない問題を通じて、学習に対する意欲・姿勢も学びました。
 臨床実習型の留学も行きましたが、環境(言語・疾患・人・価値観・システム等)が違う中で教育熱心な集団で参加型の実習ができることが醍醐味だと思います。もちろん、地域医療を初めて知った際のように視野も広がります。

 機会があれば、是非トライしてみてください。

 

7. アウトプット

 学習するにあたって、定着度や理解度を高めてくれたのはアウトプットでした。例えば、臨床推論の症例+解説の作成やYouTube(運営そのものや、パワポの細かいデザインや動画編集の部分ではなく)、文献まとめといったようなところです。勉強会等への参加報告とは異なり、深い学びになりました。

 誤解をしてほしくないのは、アウトプットとして症例集や国試レベルの問題集を解くこともレベルに応じて大切であると思います。そこで生じた疑問をアウトプットすることも勉強になりました。

 

8. iPadへの集約 @勉強

 様々な所へ移動をしながら勉強していく環境を整えるためにiPadやノートPCに統一しました。同じものを紙+電子書籍と両方揃えるなど、家でも外でも、いつでも勉強できる環境を整えました。(COVID-19で移動等には変化はありましたが)
 当時からPDFのテキストのあったMedu4を使うことで、PDF+GoodNotes+Apple pencilで国家試験前に重たい紙のテキストを持ち歩く必要もなく、国家試験の直前期にも恩恵に授かりました。勉強会のメモもスマホGoogleドキュメントを多用し、様々なものをGoogleドライブにアップして整理していました。
 他にも”Goldman-Cecil Medicine”等の洋書をinkingのアプリに入れたり、病気がみえる等をMedilinkのアプリに入れてたり、電子書籍やDynaMed等も検索しやすくて調べものに便利でした。

 また、iPad1台をApple Pencil+GoodNotesでPDFをノートとして使い、小さいノートPC(例:レッツノートRZシリーズ)やiPadをもう1台用意して、動画学習コンテンツを見ることも便利でした。

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iPadで場所を選ばず学習

9. 読書・出会い

 偉大な先輩・先生との出会いはロールモデルになったり、すてきなイベント、本・医学書との出会いは課外活動をしていくときのヒントや新たに興味が湧く分野になったりしました。学生のうちは広く「つながり」も求めて勉強会等に行くのもいいと思います。米国内科学会日本支部(ACP Japan chapter)のStudent Committeeや臨床推論の勉強会等を運営することからのご縁もありました。後輩からもインスピレーションをもらい、感謝しています。

 IFMSAなどの留学生との出会いも異なる環境の人と「つながる」ということで様々な刺激になりました(寮の準備、来日前からのセッティング等は大変だったので、もちろん可能な範囲でも◎)。

 一見、読書は勉強に関係なさそうでも、意外と関係していると感じます。例として、運営、断り方(やりたいことをやるため)、学習のスキル等、たくさんあります。

 もちろん、趣味の写真が活動記録として役だったりもしました。それ以上に医学以前にコーチング(PX2®)の考え方がつながっているのかと思うこともあります。

PX2とは | BWF international 公式ウェブサイト

 

 本当に分からないものです。何でも興味が湧くもの、新たなものにひとまず飛び込んでみてください。


個人的な振り返りですが、お役に立つところがあれば幸いです。

引き続き勉強に関するやらない方が良かったと思うことも紹介します。

どうぞ、よろしくお願いします。

 

 お読みくださり、ありがとうございました。 

 

続きはこちら↓↓↓

mk-med.hatenablog.com

 

【参考記事】

 勉強に関してだけでなく、マッチング(初期研修病院選び)についての回想記事もあります。見学時に何をチェックしていたかなど、気にある方はよろしければご覧ください。

mk-med.hatenablog.com